高視聴率を保ちながら展開している朝ドラ「なつぞら」(NHK)。記念すべき朝ドラ100作目で、過去作品の主演女優が続々と登場していることや、主人公のなつが暮らす牧場の主を草刈正雄が演じており、言葉の端々にかつて大河ドラマ「真田丸」で演じた真田昌幸を彷彿とさせることなど、話題性も豊富だ。
そのなかで、際立って反響が大きかったのが、なつの子ども時代を演じた子役、粟野咲莉だ。
「戦争で両親を失い、兄弟とも離れ離れに。北海道の十勝で暮らすことになると、幼くして夜明けとともに酪農作業。兄に向けて返事の来ない手紙を書いては涙を流し…。そんな過酷な境遇を、類まれな演技力でみごとに表現して見せました。4月13日放送回の最後、それから9年の月日が経ち、晴れて主人公の広瀬すずが登場したのですが、番組開始から2週間を演じきり、高視聴率を維持し続けた粟野には称賛の声ばかりか、もう登場しないことを悲しむ“小なつロス”の声まであがっています。なかには再登場を期待するあまり、現在ナレーションとしてのみ登場している、なつの戦死した父親(内村光良)と、幸せだった頃の回想シーンといった具体的な案まであげられています」(芸能ライター)
ドラマでは、自分で搾った牛乳で作ったアイスクリームを食べながら泣くシーンで、視聴者の涙を誘った粟野。わざとなのか偶然なのか、3月下旬から森永乳業のアイスクリーム「MOW」のCMに出演している。こちらの粟野は笑顔なので、“小なつロス”の傷心を癒してくれるのではないだろうか。