ことあるごとに“棒演技”との批判を浴びる俳優の山崎賢人に、もしやの一発逆転がありうる?
4月19日に公開された大作映画「キングダム」の興行成績に、大きな注目が集まっている。累計3800万部の人気マンガを原作とする「キングダム」は、物語の舞台となる中国で大規模ロケを敢行。10億円を超える制作費は邦画で最大級と言われ、ゴールデンウイークをにらんだ宣伝も派手に行われている。主人公の信を演じる山崎も昨年10月の制作発表会見で「死ぬ気で挑んだ。身を削る思いでした」と語っていたが、その山崎にはいま、厳しい目が向けられている状況だ。
「山崎は17年8月公開の主演映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が大コケし、原作ファンから猛批判を浴びたのは記憶に新しいところ。10作以上にのぼる主演映画で興行収入が10億円を超えたのは、二階堂ふみや広瀬すずとのダブル主演作かヒロインの橋本環奈が大きな話題となった『斉木楠雄のΨ難』に限られており、山崎自身は“数字を持っていない”というのがもはや定説と化しています。そのため話題作の『キングダム』がコケようものなら、さらに厳しい評価にさらされるでしょう」(映画ライター)
さらには「キングダム」を手掛けた監督からも、山崎に対してネガティブな発言が飛び出したというのだから、聞き捨てならない話である。
「4月16日に行われた日本外国特派員協会での会見にて、佐藤信介監督が『山崎賢人は僕のチョイスではなく』と、裏事情をバラしたのです。大作映画では監督が配役に関わっていないことも珍しくはありませんが、佐藤監督はわざわざ『そもそも“山崎賢人でこれをやる”というプロジェクトだったので』と指摘。発言の真意は不明ですが、主役の配役に納得していないとの疑念を生み出すことになりました」(前出・映画ライター)
この発言を受けてネット上には、山崎アンチからの批判が噴出。上映前からガケっぷちに立たされてしまった山崎だが、この状況はもしかしたら彼にとってラッキーかもしれないというのだ。映画ライターが続ける。
「現時点でこれほどまでに期待値を下げてしまったことから、『キングダム』が大ヒットした暁には『山崎賢人、やるじゃないか!』という手のひら返しになるのは確実でしょう。また『ジョジョ』の際は大柄でガッチリした体格の主人公を山崎が演じることに明らかな無理があったものの、『キングダム』の主人公・信は細身であり、山崎は役作りのために10キロも減量したほど。それゆえ見た目の面で無理がなく、観客もすんなりと物語に入っていけるかもしれません」
俳優デビューから9年の山崎。平成の最後にようやく、当たり役に恵まれるのかもしれない。
(白根麻子)