Sexy Zoneの中島健人が4月18日放送のラジオ番組「Sexy ZoneのQrzone」(文化放送)に出演。リスナーである小学高学年ほどの女の子の真剣な悩みに自分なりの考えを伝えるも、世間の共感は得られなかったようだ。
同番組はSexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めており、この日は中島と菊池風磨が出演。番組開始早々、リスナーである女の子から悩み相談のハガキが届いていることを説明。その悩みというのが「私のお父さんは毎日お酒を飲んで、壁を殴ったり、瓶を放り投げたりして暴れます。酒癖の悪い人をどう思いますか? また、酒癖の悪い人の対処法はありますか?」と、ラジオのアイドル番組で扱う悩みにしては“やや重め”な内容だった。
これに対して菊池は「娘ちゃんながらに結構深刻な悩みといいますか。“Sexy Zone助けてくれ”っていう思いが、感じ取れるハガキ」とその深刻さ故に返答に困った様子を見せていた。
中島も「家庭環境はいろいろあるから…」と、リスナーの家庭環境がしっかり把握できていないことから適切なアドバイスは難しいとしたうえで、「アルコホリック(アルコール中毒)になると抜けられないじゃないですか。そういう人っていうのは、『もうやめて』とか言っても、やっぱり、よりやるっていうか。どんどんやりたくなる欲もどんどん出てくるし。だからもう…適切な距離を測る」と、どうにかしようとするのではなく、あえて父と距離をとってみることをアドバイスした。
続けて、「今は自分が強くなる過程の一歩として、ちゃんとその割れたものを自分が掃除して。壁も毎日ケアして。自分が今、そのお父さんに対してできることっていうのを、うーん…。まぁ、嫌わずにね、大きな器で接して、未来につながることになれば。一歩一歩ね。大変だと思うけど、とにかく今は素敵な我慢をするべきだと思いますけどね」と持論を展開してみせた。
中島の声のトーンを聞く限りでも中島なりに真剣に考えた返答であることは分かるが、この中島の持論に対して他のリスナーからは「ちょっとズレてない?」「ファンだけど、今回の返答はなしかな…」「素敵な我慢って何?」「我慢ばっかりしてても、よりお父さんは調子に乗ってしまうと思うけど」「児童相談所に電話するのが一番」などといった声が上がっており、首を傾げるファンも多かったようだ。
「誠心誠意の言葉だったとは思いますが、内容が内容だけに、“素敵な我慢”というチョイスは安易だったのかもしれません。唯一の救いとしてはこの中島の意見に対して菊池が『刺激をしないってことじゃないですか』とフォローを入れたうえで『本当にひどすぎるんだったらば、何か助けを求めるしかないなって思いますね。どっか逃げ場を作って逃げる』『近くのね、親戚の家があるんだったら、そうだし。本当に最悪の場合、警察を呼ぶことになるかもしれないですしね』と、上手くまとめてくれたことでしょう。お便りの少女には、どうか自分一人で我慢せずに身近な大人に相談してほしいところですね」(エンタメ誌ライター)
その後、番組ではSexy Zoneのシングル曲「Cha-Cha-Cha チャンピオン」を流しているが、その前振りコメントで中島は「やっぱり素敵な時間っていうのを過ごしてほしいし、今のつらい時間というのも乗り越えて。自分の中の夢を叶えてチャンピオンになってほしい」とここでも、“素敵”という言葉をゴリ押し。
中島には、誰しもが自身のようにポジティブな性格ではないということを理解してほしいものだ。
(権田力也)