5月22日から5夜連続放送のテレビ朝日開局60周年記念ドラマスペシャル「白い巨塔」。第一夜の平均視聴率は12.5%。第二夜の平均視聴率は11.8%とダウンした。
野心家で腹腔鏡手術のスペシャリストである財前五郎を演じているのは岡田准一。財前の同期で愚直な内科医・里見脩二を演じるのは松山ケンイチ。財前の上司にあたる教授・東貞蔵を寺尾聰。内科教授で第一内科部長の鵜飼裕次を松重豊が演じている。
2003年にフジテレビが唐沢寿明主演で放送した際は、平均視聴率23.9%、最高視聴率32.1%と好成績をマークした。テレ朝も高視聴率を期待して今作品を選んだと思われるが、どうやら失敗だったようだ。
視聴者の感想としては「財前の眼光が鋭ければ威厳が出ると完全にカン違い」「狡猾で傲慢な人物像には程遠く、風貌も岡田君に罪はないが背が小さく格闘家のようなガッチリ体格は完全にアウト」「財前の野心も里見の魅力も微塵もなし。以降観る必要なし。いつも通り『緊急取調室』を放送してくれ~!」「ミスキャストの極み」など散々だ。
その他「ジャニーズによる安っぽいリメイクが多すぎる。視聴者バカにするにもほどがある!」との怒りの意見もあった。
「今年3月には、東山紀之主演でフジテレビが『砂の器』を放送。こちらの平均視聴率は11.1%。ジャニーズの俳優を起用すれば数字が取れるという神話は、すでに崩壊しています。新作での制作ならまだしも、何度も映像化された名作のリメイクでは、前作と比べられるのは必至。岡田の財前にインテリジェンスは感じられず、肩を揺らしてドカドカ歩く姿も有能な外科医というイメージからほど遠い。ミスキャストという視聴者の指摘は否めません」(テレビ誌ライター)
開局60周年記念番組でありながら、お寒い結果となってしまったようだ。