今期のジャニーズタレントの主演ドラマで、ぶっちぎりの視聴率No.1といえばV6・井ノ原快彦の「特捜9 season2」(テレビ朝日系)だろう。視聴率は初回から2ケタをキープしている。本作は、「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日系)に続く新シリーズとして、06年4月期にスタート。18年4月期に、「特捜9」と改めたシリーズの第2弾だ。
今クールはジャニーズドラマが目白押し。Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、KAT-TUN・亀梨和也、TOKIO・松岡昌宏などの主演作が軒並みそろい、ほかにも、King & Prince・永瀬廉、ジャニーズWEST・小瀧望、SixTONES・松村北斗、なにわ男子といったフレッシュな面々も脇を固める。新星が著しいなか、ベテランの井ノ原が本領を発揮したのはさすがといったところか。
しかし、そんな井ノ原にも当然、日の目を浴びない時期があった。ジャニーズJr.時代にはジャニー喜多川社長から、「YOU、気持ち悪い」と真正面から言われ、仕事を回してもらえなかったことがある。
「そもそもイノッチは、ジャニーさんとソリが合わず、オーディションの段階で叱られています。本当はできないのに履歴書に『バク転ができる』と書いたんです。練習したものの、オーディションまでにできなかった。とりあえずやってみようと思ってトライしたら、頭から床に刺さってしまい、心配されるかと思ったら『嘘つきじゃないか!』とキレられたんです(笑)」(アイドル誌ライター)
それでも合格してしまうのが、井ノ原の運の強さ。時おり見せる図々しさも、この時は功を奏したようだようだ。
「ジャニーさんが話の途中で上着に手を突っ込んで、ガムを取りだして、食べようとしたんです。イノッチはてっきり自分ももらえるものだと思って、『ありがとうございます』と前のめりになったら、『おまえのじゃないよ!』と即座にツッコまれたとか。でも、最終的には、『その図々しさがいいね』と褒められて、合格しました」(前出・アイドル誌ライター)
12歳で入所した井ノ原は、昨年18年が入所30周年だった。V6では唯一の2児のパパで、メンバーでたった1人、「NHK紅白歌合戦」の白組司会を務めている。
今クールの視聴率キング・イノッチ。今日の成功を、31年前のジャニー氏は見抜いていたのか、それともたまたまなのか。気になるところだ。
(北村ともこ)