女性のみなさんはきっと、男性と比べて自分の口臭はキツくないと思っているかもしれません。でも、ブレス・ハザードプロジェクトと歯科医療総合商社のモリタ、生体ガス測定システムのパイオニアであるタイヨウが実施した口臭ケアに関する意識調査と口臭測定調査の「口臭白書2019」結果によると、なんと女性のほうが男性より口臭がキツく、とくに40~50代女性の口臭が顕著だったことが分かったそうです。
歯科医師の若林健史さんは、「口臭の原因である歯周病のリスクが、男性に比べて女性のほうが高い」ことが、その原因として考えられるといいます。それは、歯周病は女性ホルモンの分泌量の変化で、口腔内の血液循環やプラーク中の細菌に影響を与えるからなんだとか。とくに思春期、妊娠・出産期、更年期の3つのタイミングで高まりやすいといわれているそうですよ。
また、歯学博士の倉治ななえさん監修の「図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法」(日東書院本社刊)では、唾液の分泌量を増やすと、虫歯や歯周病、口臭の予防になる他、皮膚や骨、脳などの細胞の新陳代謝を促したり、気力や活力を生み出したりするメリットもあると書かれています。
口臭が気になる…」「周囲の人に指摘された」という女性は、歯科検診を受ける、よく噛んで食べる、唾液を増やすようにするなどして、口臭予防に励みたいものです。