健康の悩みや不安を抱える人たちにさまざまなサービスを提供しているカラダノートが、2018年12月29日~2019年1月6日まで、Webメディア『カラダノートママびより』のユーザー1,640名を対象に行った「産後うつに関する意識調査」によると、産後8割弱の母親が心身の不調を感じながらも、実際に病院を受診するのは2割に留まることが分かったそうです。
同調査で病院を受診しない理由を尋ねた結果、およそ半数にあたる45%の人が「病院を受診してもいいか分からなかった」と回答。他に、「他の人も同じような不調があるのに自分だけ受診できない」「子育てはできて当たり前。甘えてはいけないと思った」「(受診すると)“母親失格”のレッテルを貼られる気がした」などの意見があったようです。育児が楽ではないことは百も承知。だからこそ、堂々と「疲れました!」「もう嫌です!」とは言いにくい状況なのかもしれませんね。
また、「(ホルモンバランスなどによる)一過性のものだったから」「時間経過とともに改善したから」といった理由を挙げた人が16%と2番目に多く、「時間・余裕がない」人が12.7%と続いたそうです。
そして、心身の不調があって病院を受診した271名のうち、24.3%が産後うつと診断。そう診断された時期では、産後3ヶ月以内が77%と最も多く、診断時の子どもについては第一子(69.7%)が最多だったそうです。
同調査では、第一子の出産直後は育児に不慣れだったり、自身の心の整え方がつかめず頑張り過ぎてしまったりするママが多い実態が明らかになりました。「苦しいと言っては母親失格かもしれない」という思いで苦しさを一人で抱え込み、家族や周囲にサポートを求められないのは、母親だからこその特徴かもしれません。
この結果から、「産後うつになってもおかしくないほど、母親業は大変だ」という意識で周りがサポートできれば、ママたちの負担を和らげることができそうです。そしてママたちも、苦しさを発散したり助けを求めたりする勇気を持ち、心身ともに健やかに育児に向き合いたいものですね。
(Nao Kiyota)