井ノ原快彦主演のドラマ「特捜9 season2」(テレビ朝日系)の最終回が6月26日に放送され、平均視聴率13.8%を記録。しかも全話の平均視聴率でも13.0%と高視聴率をマーク。最終回をもって班長役・宗方朔太郎を演じる寺尾聰が警視庁を去ることが明らかになると視聴者からも惜しむ声が相次いだ。
「まるで別れを惜しむかのように激しい雨が降る中、寺尾のラストカットの撮影が行われ、井ノ原演じる浅輪直樹との感動的なラストシーンの撮影が終わると二人は熱いハグを交わし、涙をみせる井ノ原。『コイツ、井ノ原快彦は最高です!僕はいなくなるんですけど、これからも井ノ原快彦を支えてあげてください』と語りかける寺尾にスタッフ陣が『はい!』と声を揃えて答える一幕も。その模様がネットなどで公開されると『これは…これは…泣いちゃうよ』『寺尾聰と井ノ原快彦の強い信頼関係が見れて泣ける。ドラマじゃなくてドキュメンタリー見たい』といったコメントが寄せられました」(テレビ誌記者)
実は去年の3月、「特捜9」のseason1が始まる前に行われた会見で、井ノ原は「芸能界入りのきっかけが石原軍団の刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)である」ことを明かし、その際「寺尾聰演じる“リキ”が殉職した時には絵を仏壇に飾っていた」ことも告白している。
このことから見ても2シーズンにわたる寺尾との共演が、井ノ原にとって貴重な経験になったことは間違いなさそうだ。視聴率も好調だったことからseason3も確実視される「特捜9」だが、出演者・スタッフ間で不協和音が起きているという話もある。
「6月21日に配信された『NEWSポストセブン』によると、13日に行われた『特捜9 season2』の打ち上げを特別捜査班の村瀬刑事を演じる津田寛治が欠席。2006年から始まった渡瀬恒彦主演の『警視庁捜査一課9係』から出演している主要キャストの欠席に驚きの声が上がっていました。記事によると前作から番組を支えてきた大御所監督がリストラされたため“アクションが多くて若者向け”“撮り方も台詞回しも変わりすぎ”といった不満をこぼす俳優陣の声に耳を傾けていたのが津田のようで、現場での確執を匂わせるようなものでした。今後、こういった問題も主役を張る井ノ原に降りかかってくることは間違いありません」(スポーツ紙記者)
7月期からは、事務所の先輩・東山紀之主演の「刑事7人」第5シリーズがスタート。先代・渡瀬恒彦から引き継いだ志を胸に、井ノ原も先輩・東山のようにseason5を迎えることができるのか。全ては井ノ原の肩にかかっている!?
(窪田史朗)