女優・石原さとみ主演のドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」(TBS系)の第二話が7月16日に放送され、平均視聴率9.2%と初回に比べて1.6ポイントダウン。早くも二桁視聴率を割ってしまったことから、心配する声が上がっている。
「このドラマは、石原演じる謎のオーナー・黒須仮名子が“心ゆくまでお酒と食事を楽しみたい”という願いを叶えるためにフレンチレストランをオープン。黒須が集めた欠点だらけの従業員がいつしか最強のチームになっていく姿を描いています。マンガ家・佐々木倫子さんの同名マンガが原作。同作の大ファンだった瀬戸口プロデューサーのたっての希望でドラマ化され、脚本や石原、福士蒼汰、志尊淳といったキャスティングについても原作ファンからは支持する声が上がっています」(テレビ誌記者)
それではなぜ、思うように視聴率が伸びなかったのか。
「視聴者が違和感を抱いたのは、後光が差して頭の上に“諦観”の二文字が現れたり、登場人の心の声がまるで幽体離脱したかのように語られる“狙いすぎた”演出にあるようです。これには、『ヘブン。石原さとみは可愛いけど、つまらない…どうしよう』『石原さとみのドラマやのにつまらないなぁ…勿体無い』『石原さとみが出てるから一応見てるけど絶望的につまらないドラマ』といった演出に対して興ざめしたというコメントがネット上でも噴出しています」(前出・テレビ誌記者)
しかしこの演出に関しては、番組スタッフは並々ならぬこだわりがあるという。
「公式HPの中で瀬戸口プロデューサーは『演出のアイディアも斬新。レストラン従業員のモノローグシーンは、コメディ演出の新たな発明』と宣言しています。やがて、こうした演出を取り入れる作品が後に続けば、ひとつの手法として確立される日が来るかもしれませんが、いまのところは、ズラリ揃えた芸達者たちの掛け合いにまかせたほうがいいのではという気もします」(ドラマディレクター)
そんな中、主演する石原の今後を心配する声が早くも上がっている。
「去年7月期に主演した、野島伸司脚本のドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)の平均視聴率も9.5%と二桁割れ。もし今回も、このままズルズル視聴率を落とすようなことがあったら、石原自身、毎年ゴールデンの連ドラでヒロインを演じることが難しくなる可能性も。今季は月9『監察医 朝顔』(フジテレビ系)の上野樹里、そして『偽装不倫』(日本テレビ系)の杏も復活。有村架純や土屋太鳳といったNHK朝ドラヒロインも虎視眈々とチャンスを窺っていますから」(夕刊紙デスク)
コメディ演出が吉と出るか、凶と出るか…。
(窪田史朗)