お笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶが7月31日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日)に出演し、自身の過去の闇営業を告白している。
現在、雨上がり決死隊の宮迫博之をはじめ、複数の吉本芸人による所属事務所を通さない“直の営業”が発覚し、大きな騒動となっているが、久保田自身も闇営業の経験があると告白。なかなかブレイクできず、収入が少ない時代に「犬の散歩をして1万円とか。メシが食えない時はそういうことをやっていました」と述べ、大下アナを驚かせていた。
「久保田に限らず、若手や中堅の芸人が直の営業をしながらなんとか生活費を工面している実態は、頻繁にテレビでもネタとして明かされていましたが、今回の宮迫らの騒動によってその“闇営業ネタ”は今後言いづらくなるかもしれません。しかし、宮迫らのケースで最も大きな問題だったのは直の営業というよりも、相手が反社会的勢力だったことや、金銭の授受に関して嘘の報告をしたことにあり、生活に困窮する芸人が闇営業を行うことは、それほど吉本興業側も過剰に詮索したくはないというのが本音かもしれません。というのも、仮に久保田のように将来性と実力がある芸人が最低限の生活費を稼げないという理由で芸人を辞めると決心した場合、吉本側にも少なくないダメージが生じますし、食いぶちをつなぐ為の生活費を自分で稼いでくるという直営業にそこまでの目くじらを立てることはしないでしょう」(テレビ誌ライター)
これまでにもコロコロチキチキペッパーズのナダルを含め、多くの若手芸人が生活の為の直営業の必要性をテレビや漫才などで説いてきたが、それによって吉本興業側から何らかのペナルティが科されたことはない。
また、今回の久保田が告白した“犬の散歩”の直営業は、お笑い芸人としての能力でお金を稼いでいる本業ではない為、「それは営業ではなく単なるアルバイトでは?」「それはただの副業なんじゃ? 本業だから闇営業なんでしょ?」との指摘も多く集まっている。
どこまでを処分の対象とし、善と悪の境界線を引くのかは吉本興業が決めることではあるが、あくまで“芸人ファースト”の姿勢を今後の運営のスローガンとしてもらいたいところである。
(木村慎吾)