山梨県のご当地グルメ「小梅の塩こんぶ漬け」をご存知ですか? 実はこのレシピ、疲労回復にぴったりなんです。それは、レモンなどの果実の5~6倍ものクエン酸が含まれている梅や、グルタミン酸、ナトリウム、食物繊維も一緒に補給できる塩こんぶを使っているから。山梨県では、夏を乗り切るための家庭料理として根付いているそうです。料理研究家の金子美佐子さんに、そのレシピとアレンジ方法をうかがいました。
【小梅の塩こんぶ漬け】
〈材料〉
■小梅(または青梅)1Kg/塩こんぶ100g
■しょうゆ適宜/酒適宜
※お好みでみりんや酢を加えてもOK
〈作り方〉
1.小梅はきれいに洗って一晩ほど水に浸し、アクを抜く
2.アク抜きした小梅のヘタを竹串などで取り除き、よく水気を拭き取る
3.煮沸した保存ビンに小梅と塩こんぶを交互に入れ、しょうゆ・酒を小梅が浸かる程度まで加える
※アルコールが苦手な方は、酒を一度沸騰してアルコール分を飛ばしてからお使いください。10日ほど漬けるとカリカリの梅を楽しむことができ、1カ月ほど置くと昆布のうまみが全体に馴染んでまろやかな味わいになります。
また、金子さんによると、小梅の塩こんぶ漬けはそのまま食べるだけでなく、調味料や薬味としても幅広く使えるとか。例えば、梅と昆布を細かく刻んで瓶に詰め、漬け汁を注いで保存しておけば万能調味料になります。薬味としては、そうめんつゆに入れたり、冷ややっこや冷やしうどんにのせたり、パスタにからめたり、胡瓜とタコと混ぜたり……と、さまざまなメニューに活用できそうです。暑い日にはお米を炊くときに加え、炊き込みご飯としていただくのもオススメだそうですよ。
暑い夏の健康維持のために家族で梅干しを食べることを習慣化したいけれど、そのまま食べるだけではすぐに飽きてしまうという場合にもオススメです。梅干しの新しい食べ方として、夏の常備菜にしてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)