放送中の「ボイス 110緊急司令室」(日本テレビ系)で第1話、第2話と緊迫した世界観と“緊急指令室”の役割を見せる役どころを見事に果たした吉川愛。前クールに放送された「緊急取調室」(テレビ朝日系)でも、初回と第9話、最終話にゲスト出演し、事務所の先輩である天海祐希演じるヒロイン・真壁有希子に対して「手をついて頭を下げろ!」と叫ぶシーンがあり、その迫力と狂気から一部では「若き怪演女優」の声まであがったほどだ。
この吉川愛と2009年1月期放送のドラマ「メイちゃんの執事」(フジテレビ系)で天才少女「麻々原みるく」を演じていた子役の吉田里琴が同一人物であることにお気づきだろうか。劇中では鈴木亮平演じる大門を執事として侍らせ、共演していた佐藤健からは「バレンタインにチョコレートをもらって死ぬほどうれしかった!」と言われて世間を羨ましがらせたあの子が怪演女優へと成長したのだ。
2012年9月公開の「映画 ひみつのアッコちゃん」では綾瀬はるか演じるヒロイン“アッコちゃん”の幼少期を演じた吉川。撮影最終日には共演者の岡田将生が「愛しくて愛しくてしょうがない」「一緒に住まねぇ? 何でもするよ」と吉川に話しかけているVTRが「王様のブランチ」(TBS系)で放送されたため、「岡田にガチでプロポーズされた女優」としても知られるようになったが、2016年4月1日に学業に専念するため芸能界を引退。パン屋でアルバイトをするなどして普通の高校2年生として生活していた。しかし、現在所属する事務所・研音に「吉田里琴」とは気づかれずにスカウトされ、2017年4月1日から「吉川愛」として再出発。今年1月期放送のドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)では、横浜流星演じるピンク髪の“ゆりゆり”に思いを寄せるエトミカこと普通の女子高生・江藤美香も演じている。
「杉咲花、山口真帆、吉川の3人は“移籍3人娘”と呼ばれ、ほかの事務所から研音に移籍してきた期待の存在なのだとか。杉咲はすでに主演ドラマや映画で活躍していますし、山口は今年5月にNGT48を卒業し、世間からのエールが大きく聞こえています。吉川もたしかな演技力を子役時代から評価されていましたから、今後の飛躍に期待です」(女性誌記者)
本年度公開予定の映画「転がるビー玉」では主演を務めている吉川。どこまで駆け上がれるか。