土田晃之が斬った“アンパンチ論争”見解にあった「説得力」の理由

 お笑いタレントの土田晃之が8月16日放送の「バイキング」(フジテレビ系)に出演し、アニメ「それいけ!アンパンマン」の一部演出を“暴力的”だと非難する層へ苦言を呈している。

 アンパンマンといえば、劇中で悪さを繰り返す難敵ばいきんまんに対して“アンパンチ”なる打撃を加え、退治することでハッピーエンドとする勧善懲悪のストーリーとして知られるが、暴力を用いることによって問題を解決するというプロットが幼少期の子供に悪影響をもたらすのではないか、との議論が巷で巻き起こっていた。

 この“アンパンチ論争”について番組で見解を問われた土田は「僕は全然暴力的にはならない派。アンパンマン(の放送が)始まって何十年ですか?うちの子供たち20歳になったりして、アンパンマン、もちろん見てたけど暴力的にならない」と述べ、アンパンマンの視聴が子供の暴力性を増幅させることにはならないと主張。続けて、「一番は、そういうことがあったときに、親が子供をどう教育するかが大事。この教育をする能力がない人が作品のせいにするんだから」とも話し、教育能力の不足した親が子供向け作品をスケープゴートにしている可能性を指摘した。

「さらに土田はアンパンマンのアンパンチ以外にも『北斗の拳』の100発殴打や『桃太郎』の日本刀を振り回した上での鬼の退治なども同様のケースではあるが、いずれも子供に悪影響をもたらす類の作品ではないと主張しました。たしかにアンパンチ程度の演出が問題視されてしまうのならば、ほとんどのアニメや子供向け作品が訂正を余儀なくされてしまいますからね。ネットでも土田のコメントに対して『本当にその通り。今は自分の子供が何か悪いことをしても他の人、物のせいにする親がいて驚く』『土田さん、説得力すごいわ』『土田さんのおっしゃる通り。親が管理・教育するだけの話を、なぜ作品の是非論争に展開しようとするのか理解不能です』といった声が出ています」(テレビ誌ライター)

 自身も4人の子供を育ててきた土田だけに、教育における様々な苦労や困難が今回の切れ味抜群のコメントに繋がったのかもしれない。

(木村慎吾)

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