猛暑の中、熱戦が続く「夏の甲子園」。中でも緊迫の試合展開で盛り上がりを見せたのが8月17日に行われた「星稜×智弁和歌山」の3回戦。星稜高校、奥川恭伸投手が相手の強力打線から取るわ取るわの23奪三振。延長14回まで続いた死闘を制したのが星稜高校だった。その瞬間、日本中の女性の胸に熱いものがこみ上げたのだとか…。
「奥川クンはプロ注目の投手。その実力を日本中に知らしめる投球となりましたね。延長戦に入っても150キロを超える速球をバンバン投げ込み、日本一の打線といわれる智弁和歌山のバッターを圧倒しました。でも、延長戦に入ると足が攣るなどあきらかに疲労が見えました。球児の体調云々が声高にいわれる甲子園ですから、『もう代えてあげてほしい』『いつまで投げるの?』『勝負より選手の体が大事』と心配の声が大量につぶやかれたようです。それでも交代する気配はゼロで、これでもかと凄いボールを投げ込んでましたね。その様子にSNS上は『奥川クンは怪物』『異次元の投手』『凄いんですけど…』と、彼の能力を絶賛するコメントが大半を占めてました」(女性誌ライター)
そんな日本中が驚く投球を繰り広げた結果、延長14回に味方のサヨナラ本塁打で決着。すると、SNS上のコメントがガラリと変わったのだとか。
「あまりに劇的な結末で、智弁和歌山の選手たちは座り込み、星稜の選手たちは歓喜でした。ところが、1人だけ顔をくしゃくしゃにして泣いていた星稜の選手がいました。それが奥川クンだったんです。整列して校歌を歌うときも涙は落ちるまま。この光景をテレビで見ていた多くの女性たちが一斉に我に返ったようなんです。つまり『奥川クンは本当に大変だったんだ』と。そんな女性たちからは『勝ったのに奥川クンが泣いてて胸が締め付けられた』『ずっと笑顔だったのにすごく苦しかったんだね』『私ももらい泣きしてます』『やばい、野球見て初めて号泣』『怪物なんかじゃなくて純粋な野球少年なんですね』と、母性あふれるコメントの嵐となりました」(前出・女性誌ライター)
その涙をキッカケに奥川投手の女性人気はうなぎ上り。そして登板しなかった翌日の準々決勝の真っ最中も、女性ファンが急増しているのがSNS上では明らかだったとか。
「苦しい投球中もそうでしたが、理由は奥川クンの絶え間ない笑顔ですね。登板しなかった準々決勝でもベンチで常に笑顔。チームメイトが打てばいちばんのスマイルで迎え、チームの明るい雰囲気が伝わってきました。その様子に『凄いピッチャーなのに全然テングじゃない』『見てるとこっちまで笑顔になる』『顔は少し田中マー君に似てるけど、奥川クンのほうが少年ぽくて可愛い』『プロに行っても笑顔を忘れないで』と応援の声が続々。笑顔が可愛いという声は本当に多かったです。それもあってか、大ブレイクした女子ゴルファーの渋野日向子さんの“スマイルシンデレラ”に引っ掛けて、甲子園の怪物・奥川クンを“スマイルモンスター”と呼んでる人もいました」(前出・女性誌ライター)
星稜高校の悲願の初優勝が達成されたら、またスマイルとあの胸キュン涙が見られるのかも!
(飯野さつき)