女優・上野樹里主演の月9ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)の第6話が8月19日に放送され、平均視聴率が14.4%と過去最高を記録。フジテレビ関係者からは歓喜の声が上がっている。
「平均視聴率14.4%は、初回の13.7%を上回る快挙。朝顔(上野)と真也(風間俊介)の結婚出産から4年が経ち、第6話から新章がスタート。仕切り直して、視聴率アップを狙う。フジテレビサイドの思惑が、見事的中したというわけです。今期のドラマの中で視聴率トップも夢ではありません」(テレビ誌記者)
「“月9復活”こそ、フジテレビ復活への第一歩」と言われていただけに「監察医 朝顔」の快進撃は、フジテレビにとって久々の明るいニュースとなった。
ところがそんな矢先、次期・月9ドラマがディーン・フジオカ主演の「シャーロック」であることが明らかになるや、フジテレビ社内からも動揺する声が上がっているという。
「ディーンは、2016年女優・波瑠がヒロインを務めるNHK朝ドラ『あさが来た』に五代友厚役で出演して女性ファンの心を鷲掴み。大人気となり、昨年4月期の木曜劇場『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』(フジテレビ系)に主演。鳴り物入りで始まったものの、平均視聴率6.2%と惨敗。フランスの古典から、今回は英国ミステリーの古典に代わっただけで果たして視聴率が獲れるのか、甚だ疑問です」(制作会社プロデューサー)
不安材料は、それだけではないと前出の制作会社プロデューサーは続ける。
「シャーロックの職業は、フリーランスの犯罪コンサルタント。三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典が演じるワトソンは都内の病院に勤務する精神科医と設定も曖昧でわかりづらいという懸念があります。主演するディーンは『まさかのシャーロック・ホームズ。やりがいのあるプロジェクトになることは間違いない』と意気込んでいますが、どうなることやら…」
昨年7月期「絶対零度」で、念願の平均視聴率二桁をマークして以来、「SUITS/スーツ」、「トレース~科捜研の男~」、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」、そして「監察医 朝顔」と、ここまで5期連続二桁視聴率を達成してきた月9。社運もかかっているだけに、期待したところだが果たして!?
(窪田史朗)