女優・深田恭子主演の木曜劇場「ルパンの娘」(フジテレビ系)の第7話が8月22日に放送され、平均視聴率6.7%。初回の視聴率8.4%以来、二桁を超えることなく低迷。しかし、その一方で「視聴率なんて関係なーい!もう令和だよ。ファンは楽しく見てるよぉ~」「こうなったら映画やろ~(笑)視聴率?!面白いからいいじゃんね」といった声も寄せられている。
「このドラマは、泥棒一家“Lの一族”の娘・美雲華(深田)と、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の許されない恋を描いたラブコメディ。第7話では、華が“Lの一族”と知った上で和馬が正式にプロポーズ。お互いの家族が真実を知らないままに結納の日を迎え、一波乱起きるというスリリングな展開に、ますます注目が集まっています」(エンタメ誌ライター)
そんな中、話題を呼んでいるのが「ルパンの娘」の低視聴率ぶり。これについて、視聴率に詳しい制作会社プロデューサーはこう話す。
「確かに視聴率は低迷しているように見えますが、動画配信サービス『FOD』の見逃し配信視聴率では第一話が最高記録を更新。録画で見るタイムシフト視聴率も高く、支持を広げているのは間違いありません」
さらに、このドラマにはフジテレビの戦略も絡んでいるとする意見もある。
「月9ドラマ『監察医 朝顔』が、今季視聴率トップを狙う勢い。その一方でテコ入れしたいのが、木曜10時の木曜劇場。今までしっとりした大人のドラマが多かったこの枠ですが、このところモデルチェンジ。『ルパンの娘』は、世帯視聴率こそよくないものの個人視聴率では確実に若者の支持を集めつつあります」(制作会社プロデューサー)
確かに次期、木曜劇場「モトカレマニア」も新木優子と高良健吾主演の恋愛物。フジテレビはこの枠を、今後若者向けに完全にシフトしていく可能性もある。
「『監察医 朝顔』はじめ、このところの“月9”は医療物や刑事物で高視聴率を獲っている。10月期の月9は、ディーン・フジオカ主演の『シャーロック』。ディーンといえば昨年、木曜劇場「モンテ・クリスト伯─華麗なる復讐─」にも主演。スタッフも木10と同じスタッフであることから、“月9”と“木10”のターゲットを入れ替えた可能性もありますね」(夕刊紙デスク)
フジテレビの思惑が当たるかどうかは、今後の「ルパンの娘」の展開にかかっている!?
(窪田史朗)