栄養価も果汁も増えるフルーツの切り方

 フルーツは、皮をカットしたり実の部分だけを取り出して食べたりと、さまざまな食べ方がありますが、中には切り方を変えることで摂取できる栄養が多くなったり、時短につながったり、多くの果汁が搾れたりすることがあるようです。

■レモンは「X切り」で果汁が3倍に!?

 先進レモン効果研究の専門家である飯田忠行先さんは、爽やかな香りと酸味が料理にアクセントを加えてくれるレモンには、カルシウムをはじめとしたミネラルを腸から吸収しやすい形に変える「クエン酸」や、疲労回復や美肌づくり、風邪予防などに欠かせない「ビタミンC」が豊富に含まれているといいます。そして、レモン農家の方によれば、これらの栄養素がたっぷり入ったレモン果汁を効率よく摂るには、「X切り」がオススメなんだそうです。

「X切り」とは、レモンを横にして「X」を描くように斜めに包丁を入れ、4つに切り落とす方法です。確かに、一般的なレモンを縦半分に切ってからくし切りにする切り方では、切り口がちょうど薄皮にあたってしまい、レモン果汁が十分に搾れません。しかし、斜めに切れば薄皮を避けて果肉が均等になり、通常の3倍もの果汁を搾ることができますね。

 また、レモンは搾る際にもできる工夫があるとのこと。果肉を下に向けて搾るのではなく、皮側を下にすることで、果汁が皮をつたって落ち、皮に含まれる香り成分も果汁と一緒に滴るそうです。

■りんごは「スターカット」でビタミンEが4倍に!?

 東京慈恵会医科大学附属病院栄養部が監修した「その調理、9割の栄養捨ててます!」(世界文化社刊)によると、りんごに含まれる食物繊維には、余分なコレステロールを体外に排出したり血糖の上昇を抑える働きがあるとか。また、むくみの予防・改善に役立つカリウムや抗酸化作用(=老化抑制作用)の期待できるポリフェノールも豊富に含まれているそうです。

 りんごに含まれる栄養素は皮や芯の近くにも存在するため、捨ててしまう無駄な部分を極力なくす切り方がオススメのようです。縦切りの場合は皮だけでなく、芯の部分も多く捨ててしまうことになるため、「横に輪切りする」のがいいのだとか。輪切りなら、芯の周りの部分を切り落とすことなく、ギリギリまで食べることができますね。

 実はこの切り方、輪切りにした際に芯の部分が星型になることから「スターカット」と呼ばれており、見た目を楽しむことも可能。さらに、リンゴの皮にはポリフェノールが豊富に含まれているため、皮ごと食べるとビタミンEを約4倍摂取することができるそうですよ。

 切り方や搾る向き、皮ごと食べるかどうかで、摂取できる栄養価が大きく変化するフルーツ。ぜひ、美容・健康効果を十分に取り入れることができる食べ方で楽しんでくださいね。

(美容・健康ライター Nao Kiyota)

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