女優・黒木華主演の金曜ドラマ「凪のお暇」(TBS系)の最終回が9月20日に放送され、平均視聴率10.8%と自己最高タイを記録。ところが、凪(黒木)を巡る”恋のバトル”に決着につかなかったことからモヤモヤする視聴者も続出。ネットでも大きな注目を集めている。
「このドラマは空気を読みすぎて、他人の目を必要以上に気にする28歳の主人公・凪(黒木)が、郊外のオンボロアパートで人生をリセットしようとする物語。最終回、アパートが取り壊しになることが判明。ゴンの新居で『ここで一緒に暮らそう』と鍵を渡されるも凪は断り、元カレ・慎二とも別れてしまう展開に『凪のお暇の終わり方切なすぎる なんかモヤモヤする』『どっちもダメか!モヤモヤするよー。ハッピーエンドでキュンキュンしたかった』といった声が、ネットでも躍りました」(テレビ誌ライター)
今期のドラマの中で最も話題を集め、“モラハラ元カレ”の慎二(高橋)派と“メンヘラ製造機”のゴン(中村)派が、バトルを繰り広げていただけにファンのモヤモヤ感も理解できる。
しかし、そんな鬱憤を吹き飛ばすようなシーンが登場。2人がカラオケで披露した歌声に、黄色い声援が巻き起こっている。
「一足先にアパートを出て行く緑(三田佳子)のために、凪がアパートの住人を集めて送別会を企画。その席でゴン(中村)が中島みゆきの『糸』を歌えば、慎二(高橋)は尾崎紀世彦『また逢う日まで』を熱唱。これには、キュンキュンコメントが寄せられました」(女性誌記者)
しかし、2人の歌はすでに折り紙付きだと、女性誌記者は話を続ける。
「高橋は、今年四月期の深夜ドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)で主題歌『きみに会いたい-Dance with you-』を歌っていますし、中村はディズニーの実写映画『アラジン』の声優を務め、劇中歌『ホール・ニュー・ワールド』を歌うほどの美声の持ち主。ファンにとっては、あの歌声がモヤモヤ解消に一役買ったのではないでしょうか」
そんな中、今回のエンディングは、致し方ないと見る向きもある。
「原作となるコナリミサト氏による同名のマンガは、現在も連載中。250万部を超える大ヒット作だけに、ドラマの中で勝手に結論を出してしまうわけにもいきません。逆に、今後のスペシャルドラマに含みをもたせたと考えれば、モヤモヤも期待感に変わるはず」(夕刊紙デスク)
黒木華、高橋一生、中村倫也の3人が、再び集結する日は訪れるのか。期待したい。
(窪田史朗)