俳優のディーン・フジオカが主演する月9ドラマ「シャーロック」(フジテレビ系)が10月7日に放送され、初回の平均視聴率12.8%と高視聴率を記録。月9ドラマとしては、昨年7月期の沢村一樹主演の「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」以来、6期連続の二桁発進となった。
「このドラマは、世界一有名なミステリー小説『シャーロック・ホームズ』を原作に、“令和の東京”を舞台にスリリングかつ豪快なテイストで映像化されたミステリーエンターテイメント。主演するディーンは、原作のシャーロック・ホームズに当たる誉獅子雄役を演じています。獅子雄はフリーランスの犯罪捜査専門のコンサルタント。学生時代から様々な不可解な事件や謎を解いてきた天才である一方、一歩間違えれば自身も犯罪者になりかねない“犯罪衝動”を抱えた危険人物でもある役柄を好演。ネットでは『タイトル描くこの画。ズューーン』『ディーン・フジオカかっこよすぎるなぁ』『見惚れることができました。さすがディーン様』といったコメントが躍っています」(女性誌記者)
ディーンは、2018年4月期にはアレクサンドル・デュマ原作の木曜劇場「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」(フジテレビ系)に主演。さらに2019年1月にはヴィクトル・ユゴー原作のスペシャルドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(フジテレビ系)にも主演するなど、同じスタッフで世界の文豪が原作を手掛けたドラマに三度挑む。
「『モンテ・クリスト伯』は、壮大なドラマに注目が集まりましたが、全話の平均視聴率が6.2%と低空飛行。それだけに本人も、『このチームでまた一緒に新たなチャレンジ、新たな作品作りができるという喜び、とにかくその一言です』と、この作品に賭ける並々ならない思いを口にしていただけにホッと胸をなで下ろしているのでは」(制作会社プロデューサー)
しかし、ここにはフジテレビの戦略が見え隠れする。
「月9の復活こそ、フジテレビ復活の第一歩と位置付けてきたフジテレビは、今まで月9の王道と言われた恋愛ものを封印。お仕事ドラマに舵を切って以来、全話平均視聴率でも二桁台をキープするようになりました。その代わり、7月期の深キョン主演ドラマ『ルパンの娘』や今期の新木優子主演の『モトカレマニア』などの恋愛ドラマが木曜劇場で放送されるという逆転現象が起きています」(前出・制作会社プロデューサー)
果たして今期の月9も全話平均二桁視聴率を達成することができるのか。すべてはディーンにかかっている!?
(窪田史朗)