お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が10月11日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、台風19号に備えた過剰な食料品の買い占めをしないよう警告した。
過去最大クラスとも懸念された台風19号が12日から13日にかけて関東一帯に上陸したが、同番組では災害時の備えについて特集し、窓ガラスの養生や停電時のカセットコンロの便利さを説明。しかし、森圭介アナウンサーによると、「私の家の近くなんですけど、カセットボンベがまず無い。水も(売って)無い。そしてカセットコンロ自体ももう無くなってるというのが昨日の夜の時点だったので、今日になるとますます数が少なくなってるかもしれませんね」とカセットコンロはほぼ品切れ状態になっているという。
これについて加藤は「番組観てらっしゃる方に言いたいんですけれど、自分の家で必要な分だけ(を買うようにして下さい)。“危ない!”と思ってぐわーって買い占めたりする方いるかもしれませんけど、他の方にもちゃんと行き届くように。今日お店に並んでる場合は、自分に必要な分だけ考えて買っていただきたい。そしたら他の方にも回ることになると思うので。それはちょっと注意してもらいたいなと思いますね」と神妙に話し、少人数による買い占めで必要なものが平等に行き渡らなくなってしまう事態を懸念している。
「2011年の東日本大震災の際にも同じようなことが起きましたが、一部の客が自分本位に食料品を買い占めてしまえば、必要な物資を調達できない人が多く出てきてしまいます。社会人の単身者であれば、スーパーやコンビニへ行って買い物ができるのは勤務終わりの夜中になる為、“時すでに遅し”といった状態で満足に台風へ向けた備えができなくなります。もちろん家族全員の数日分を買い溜めする場合は相応のボリュームを購入する必要がありますが、この商品を求めている人間が他にも大勢いるという意識をそれぞれが持つことが重要ですね。ネットでも加藤の注意喚起には『良いこと言うね、加藤浩次』『こういうのを考えずに買い占める人がいるんだよねぇ』『自分だけ良ければ良いという人が多い』『ほんとその通り』といった称賛の反応が上がっています」(テレビ誌ライター)
また、大量の食材や冷凍食品を買い占めたところで、停電などの被害が出てしまえば冷蔵庫が使用できなくなり、それらの品の一部は廃棄となってしまう可能性も高い。
加藤の指摘する通り、緊急時だからこそ互いに譲り合う精神が求められるのだろう。
(木村慎吾)