キムタクファンが待ち焦がれた10月がやってくる。10月20日に、木村拓哉の主演のドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)がスタートするからだ。クランクインは、フランス・パリでも世界最高峰の超高級三つ星レストラン「ランブロワジー」。令和初のキムタク作品は、これまでとスケールが違う。
映画やドラマの公開が近づくと、プロモーションが広く展開されるのが芸能界の常。そのとき、多くの“キムタク伝説”が生まれる。07年に映画「HERO」が公開されたとき、関西テレビの藤本景子アナウンサーは初めてのキムタクインタビューに緊張しまくっていたという。
「藤本アナは緊張の面持ちでインタビューしていたのですが、後半になって、家族で『HERO』がいかに愛されているかを熱弁し始めました。前年に還暦を迎えたお父さんが、61歳で『HERO』にハマってしまい、レンタルビデオ屋で第1話から最終回までを全借り。観終わったらまた1話に戻るルーティーンを繰り返していると打ち明けたのです」(芸能ライター)
すると木村は、「緊張してきましたね。お父さんに見られてる(と思うと)」と姿勢を正した。藤本アナは、インタビューしたちょうどその週が父の誕生日であるため、「HERO」の映画チケットをプレゼントしたと明かしている。しかし父は、「HEROを観たらかならず泣いてしまう。人前では泣けないから、チケットはお母さんにあげる」と言ったと藤本アナは話し、頬を赤らめたとか。それを聞いた木村は、驚くべき行動に出た。
「藤本アナの膝の上に置いてあったペンをサッと取り、『お父さんの名前、うかがってもよろしいですか?』と質問。慌てる藤本アナが、『えっ、お父さんですかっ?英語の英に行くって書いて、英行さんです』と伝えると、木村さんは2人の間に立てかけられていた映画のポスターの上に、『Hideyuki』と書き、カメラに向かって『おめでとうございます』と礼をしたのです」(前出・芸能ライター)
木村のリアルHEROぶりに、涙目で大興奮の藤本アナ。「お父さん、ちょっと早死にするかもしれないですね。こんなイイことがあったら」と縁起でもない言葉を口にした。およそ12年前は今ほどSNSが定着していないため、ローカルテレビ局で起こった情報は拡散されにくい。そのため、木村の男前な行動はあまり知られていない。
「グランメゾン東京」のPRではどんなヒーローぶりを見せてくれるのか。本作以上に楽しみだ。
(北村ともこ)