お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が11月5日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、先に生放送された「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)での暴走を猛省している。
今年もまた“危険なサガ”が発動してしまった。生放送のお祭り騒ぎになると決まってテンションを爆上げさせてしまう太田は、3日のゴールデンタイムに放送された「令和教育委員会」のスタジオに出番無き状況ながら乱入し、雰囲気をぶち壊すと、明石家さんまからの“マジ説教”を頂戴し、今田耕司には袖を引っ張られて暴走を制止されたとも回顧。
普段は太田の暴走を隣でなんとか引き止めるという関係性でおなじみの今田だが、太田は「今田が袖を引っ張ったことなんてないんだよ、今まで。今田が袖引っ張るってのはよっぽどだなって思って」と話し、今田の“マジ制止”によって事の重大さを認識したという。また、自身がひな壇に座った「向上委員会」のコーナーでもフジテレビの遠藤龍之介社長の股間に掴みかかるなどの暴挙に出た事で、CM中には温厚な性格で知られる関根勤から「太田くんね、今のところ全部(やり方を)間違ってる。全部行かない方が良いんだよ、太田くん」と叱られてしまったことも発覚している。
「綿密な打ち合わせや台本を台無しにする行為は『27時間テレビ』のような長尺の生放送番組では嫌われる振る舞いですが、太田の凄いところは毎度のように暴走行為やスキャンダルネタのぶっ込みをしながらも、『27時間テレビ』を始めいくつかの主要な生放送のスペシャル番組では常連としてキャスティングされてしまうという点でしょう。これには太田が持つ“非・吉本興業”というポジションが大きな役割を担っており、司会もさんまでひな壇芸人も全て吉本芸人にしてしまえば、似たようなお笑いの形式のみが繰り返されてしまい、マンネリを防ぐには太田の不確定要素の笑いやアンチ吉本といった観点が不可欠です。また、芸能界の不貞や不祥事などあらゆるスキャンダルを茶化してきた太田ですが、ヒトの生死や差別に関するテーマや“笑えないスキャンダル”をネタにする事はなく、最後の一線を超えた事はほぼありません。この辺りは長く報道番組を仕切ってきた経験値が生かされており、ポッと出の若手が後先を考えずに暴走してしまう浅い芸とは一線を画して考えるべきですね」(テレビ誌ライター)
つまり、強固な一枚岩となった吉本芸人のグループ芸や予定調和な笑いを良い意味でかき回してくれる太田は絶好のスパイスとも考えられる。
「今のところ全部間違ってる」と太田を叱った関根だが、バラエティ制作側からすれば、次回にも続けて声をかけたい演者は関根ではなく、むしろ太田の方なのかもしれない?
(木村慎吾)