女優の沢尻エリカが11月16日に薬物事件で逮捕された一件で、各テレビ局が対応に追われている。来年の大河ドラマ「麒麟がくる」で沢尻の代役を立てることになったNHKはもちろん、各局では沢尻の出演作DVDを販売したり、動画配信を行っていることから、それらの作品をお蔵入りにするかどうかの判断に迫られているところだ。
「なかでも注目は16年1月にフジテレビで放送されたスペシャルドラマの『大奥』。同作は沢尻にとって初の時代劇であり、しかも主演作です。11月19日時点では有料配信サイトの『FODプレミアム』で視聴可能ですが、いつラインアップから落とされても不思議ではありません」(テレビ誌ライター)
しかもこの「大奥」もまた、薬物事件に翻弄された作品だったというのだから驚きだ。テレビ誌ライターが続ける。
「同作は米倉涼子の主演で撮影が終了していたものの、米倉の後輩で女中役を演じていた高部あいがやはり薬物事件で逮捕されたことを受け、放送を前にお蔵入りになったといわれています。そこでフジは急きょ、沢尻を主演に据えて同じ『大奥』を撮り直したというのです。その沢尻にとって時代劇ドラマへの出演は2作品のみですが、その『大奥』と『麒麟がくる』の両作品とも薬物事件に翻弄されたのですから、なんとも皮肉な話でしょう」
フジテレビにとって不幸中の幸いだったのは、沢尻版の「大奥」はDVD化されていないこと。回収騒ぎに比べれば配信動画を落とすのははるかに簡単であり、お蔵入りの判断も容易になりそうだ。
(白根麻子)