大勢の人の前で話す、初対面の人と会うときなどにひどく緊張してしまう、という悩みは多くの人が持っているのではないでしょうか。でも、そうしたシーンで緊張しない人がいるのも事実です。いったい、緊張する人としない人との間にはどんな違いがあるのでしょうか?
対人関係療法専門クリニック院長の水島広子さんの著書「対人関係療法のプロが教える 誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」(日本実業出版社刊)によれば、初対面の相手と話すときに過度に緊張しないコツは、まずは自分から安心のエネルギーを持つことなんだとか。お互い人間なのだから大丈夫。初対面で緊張するのは、人間なのだから当たり前。自分が安心していれば、そのエネルギーが相手にも伝わって、やがて相手も安心するはずだというのです。これまで初対面の人と会うのが大の苦手と思っていた方は、ぜひトライしてみましょう。
OKラインメンタルトレーナーの森川陽太郎さんの著書「絶対的な自信をつくる方法」(ダイヤモンド社刊)には、緊張する人としない人があるのではなく、緊張は誰でもすると書かれています。緊張していても、実力を発揮できる人とできない人がいるというのが事実なんだそうですよ。
また、「緊張を楽しむ」というのはNGなんだとか。なぜなら、そこには「緊張は楽しくないもの」というのが前提にあるため。つまり、無理やり楽しいと思い込もうとすることがダメなようです。それでは、いい成績が出ることはあまりないとされているそう。逆に、無我夢中の無意識の状態で楽しめたのであれば、それは素直な感情なので“本当に”楽しめたということ。目的は緊張していても結果や成果を出すことなので、緊張を無理して楽しむ必要はないというのです。
そして、大事なのは「緊張していてもできた」という経験を積むこと。そこから自信がつき、緊張してても結果を出せるようになり、やがては緊張がネガティブではなくなるそうですよ。
いかがでしたか? 「いつも緊張してしまう…」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。