動画クリエイターのフワちゃんが12月6日放送の「有吉ジャポン」(TBS系)に出演し、自身が運営するYouTubeチャンネル「フワちゃんTV」からの収入を明かしている。
奇抜なファッションとキャラクターで独自の空気感を纏い、“ユーチューバー芸人”という新たなジャンルを確立しつつあるフワちゃん。通常のお笑い芸人とは異なり、どのプロダクションとも契約せずにフリーランスとして活動している彼女だが、気になる収入面に関する話題へ及ぶと、「ユーチューバーとして(の月収は)20万円。テレビでの仕事は10万円くらい」と合計30万円ほどの月収だと打ち明ける。
同番組MCの有吉弘行が「何千万円ってやつ一杯いるじゃん」と、その意外な収入額に驚くと、フワちゃんは「YouTubeはアップすればするほど稼げるシステム。週4本くらい動画をアップすれば稼げるけど、忙しくて月に2~3本しかアップできない」と説明。知名度が飛躍的に上昇し、頻繁に動画をアップすることができなくなった為、YouTubeからの収入が伸び悩んでいるという。
「一般的な相場から言えば、たとえ動画更新の頻度が少なかったとしても、45万人ものチャンネル登録者を抱えるフワちゃんのアカウントからは200~300万円規模の広告収入があって然るべきなのでしょうが、彼女が取り扱うエンタメ系は広告単価が低くなりがちです。というのも、ある日はタピオカの動画を上げ、また別の日はセブ島でジンベイザメと泳ぐといったようなジャンルにばらつきのあるチャンネル構成になっていることで、動画を再生するユーザーの属性に一貫性がなく、ジャンル特化型チャンネルと比べると高額な広告が付きにくくなってしまいます。たとえば、フワちゃんは幼少期にアメリカで暮らした経験があり、英語が得意なのであれば、誰でもすぐに覚えられる簡単で実用的な英会話術の学習動画に一本化すれば単価は桁違いに上昇しますし、企業案件も得やすくなるでしょう。同じユーチューバーでもジャンル特化型のチャンネルを運営しているアカウントでは、登録者が3~4万人程度で月に100万円以上の広告収入を手にしているケースもありますから、ジャンルやターゲット層を絞るというのはかなり重要な戦略だと思われます」(テレビ誌ライター)
キャラクターだけに留まらず、チャンネルさえも“フワフワ”していてはいつまでも動画収入は上がらないままかもしれないが、芸人としてのブレイクチャンスを掴みつつあるフワちゃんにとっては、優先すべきことではないのかもしれない。
(木村慎吾)