2019年6月に発覚した吉本興業所属タレントによる反社会的勢力への闇営業騒動は、同年下半期の芸能界にも大きな影響を及ぼす大問題にまで発展したが、そんなお笑い界の不祥事で大きく評価を下げてしまった人間がいる。
もちろん筆頭は、2014年の特殊詐欺グループへの闇営業パーティーで“主役”を演じ、後に「お金は受け取っていない」という嘘の答弁を自身含め、後輩芸人らにも指示したお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之だろう。
闇営業に手を染めた2014年末の時点では、当該の詐欺グループは逮捕されておらず、件の宴の席には子供の姿もあったとされることから、情状酌量の余地もあるように思えるが、やはり初期対応の段階で「金銭の授受はなかった」と世間に嘘をついてしまった不手際が大きなイメージダウンに繋がり、7月の謝罪会見を終えた後も、“宮迫は信用できない”との悪評が消えずに蔓延し続けている。
2020年には先輩の明石家さんまによる援助を受け、早々に芸能界復帰を目指しているとされる宮迫だが、過去の不貞騒動を含め、もはやお茶の間からはそっぽを向かれている状態であり、この難局を笑いに変えられるかどうかが今後の活動に向けた大きな課題となりそうだ。
(木村慎吾)