2019年もまた例年にも増して“炎上”の火の粉が芸能界を徹底的に包囲したと言っていいだろう。
表舞台でスポットライトを独占する華やかなスターがいる限り、炎上とバッシングもまた消え去ることのない悪しき慣習ではあるが、完全に自業自得ともいうべき墓穴を掘ってしまったタレントも幾人か存在する。
2019年の上半期、まず初めに芸能界で驚きの貞操観念を明かされてしまった不祥事が、かつて国民的アイドルグループ・モーニング娘。のセンターを飾り、卒業後もズバ抜けた美貌でカリスマのママタレントとして活躍していた後藤真希による“ネットゲーム不貞”だ。
後藤は2010年に人気オンラインゲームを通じて男性と知り合うと、最新ゲームの発売をキッカケに再び連絡を取り合い、次第に密接な距離感となって錦糸町のホテルで逢瀬を重ねるまでに発展したという。
また、不貞に走った原因として夫からのDVがあったのではないかとも報じられ、一部から同情を買ったが、やはり世間からは「子供を置いて何してるの?」「ママタレとしてありえないでしょ」との批判が舞い込み、芸能活動を自粛。現在は自身のブログやSNSを中心に活動を少しずつ再開させているが、その不貞イメージが完全に消え去ったとは言い難く、インスタグラムに私服ショットを掲載すれば、「どこの男と不貞しに行くの?」といった辛辣なコメントも寄せられているのが現状だ。
お笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじのように、不貞を報じられてもさほどの意外性を伴う“大惨事”とならないケースもあるが、後藤は元アイドルとしてキャリアを形成してきた経緯や、結婚後の育児ブログが好評を得ていた事実などが足かせとなり、最悪の汚点として世間の脳裏に刻まれ続けることになるだろう。自業自得とはいえ、たった一度の過ちが大きなツケとなって自らに跳ね返ってきてしまうアイドルやママタレといったジャンルの人間は、こと貞操観念においては品行方正であり続けなければならないという重責を背負わされている。
(木村慎吾)