2020年も鳩山氏のつぶやきには良くも悪くも多くの注目が集まることは必至だが、賛否を呼んだ“バズツイート”という観点では、反社会的勢力への闇営業騒動における当事者であるお笑いコンビ・宮迫博之のアップした動画も負けず劣らずの熱量を備えていた。
2014年、特殊詐欺グループが催した宴に他芸人らと参列し、所属する吉本興業を介さない“直の営業”に勤しんでいた事実を週刊誌に暴かれた宮迫は、当初「お金は受け取っていない」と嘘の声明を発表していたこともあり、次第に吉本の幹部と処遇や会見実施の是非をめぐって対立。会社からは最後まで会見を開くことを止められていたが、自分の口で説明したいという宮迫と、同じく闇営業に参加したロンドンブーツ1号2号・田村亮が独断でゲリラ会見を実施し、宮迫はその様子を自身のツイッター上でライブ配信するという驚きの行動に出たのだ。
7月20日、「このたびは、多大なるご迷惑をおかけし、大変お待たせしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と切り出した宮迫は、「亮と2人で本日午後3時から謝罪会見を開きます」と告知。38万もの“いいね”と6万7000のリツイートを集めると、合計4本の会見動画を添付したツイートをアップし、1万以上のコメントが寄せられる大規模な“バズ”を記録した。
「その後も世間の宮迫への熱視線は続き、会見から2週間後にアップしたクマゼミを肩に乗せた写真にも21万以上の“いいね”が付きました。決して凶悪な犯罪を起こしたわけでもなく、あくまで反社会的勢力とは知らなかった相手からお金を受け取ってしまったという事情もあってか、芸能界復帰を望む声や応援のリプライが多数寄せられています。それだけに、今後の宮迫にとって重要なのは、現時点で275万人のファンと自身をつなげる唯一の役割を持つこのツイッターアカウントにおいて、さらなる心証悪化となるような軽率な発言などを残さないという点でしょう。謹慎中の立場でもあり、あまりツイートし過ぎてしまうと余計な反感をかってしまう可能性がありますからね」(テレビ誌ライター)
たった数秒で、国境すら超越し、世界中へと発信されてしまうツイッター。著名人であればことさら、細心の注意を払いながらこの諸刃のツールと付き合っていく必要がありそうだ。
(木村慎吾)