女芸人の「ゆりやんレトリィバァ」が12月24日、自身のYouTubeチャンネルを開設。3日間で2本の動画を公開しているが、チャンネル登録者数も動画再生数も爆死状態だという。
開設3日目で登録者数はわずか5860人、これは嫌われ芸人の代表格である極楽とんぼ・山本圭壱の5650人と同レベル。失敗ユーチューバーの代名詞的な存在のねづっちでさえ1.14万人いることから、その苦戦ぶりが伺える数字だ。知名度の高さに比べると驚くほどの少なさだが、後輩芸人との比較ではその悲惨さが際立つのである。
「ゆりやんは『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)の第1回優勝者ですが、12月9日放送の第3回で優勝した『3時のヒロイン』は、すでに5万人を超える登録者を集めており、10倍近い差が開いています。動画の再生回数でも、有名人であれば、普通なら最初の動画はご祝儀でPVが稼げるものなのに、ゆりやんの初動画は2万回にすら及ばず。一方で3時のヒロインは全16本の動画が平均で17万回再生されており、比較するのは酷なほどに差がついています」(ネット系ライター)
その3時のヒロインでは「海外ドラマあるあるを集めて再現してみた!」という動画が75万再生で一番人気になっている。このテーマは本来ならゆりやんが得意としているジャンルであり、自分のお株を後輩に奪われたうえに実績でも惨敗という有様だ。それにしても知名度やテレビでの活躍度ではかなりのレベルにあるゆりやんが、なぜYouTubeではこの体たらくなのだろうか?
「ゆりやんの芸は“異物感”や“奇妙さ”が特徴。それこそ『THE W』で披露したドラえもんの着ぐるみ芸や、アメリカのタレント発掘番組で見せた際どい水着でのダンスが典型的です。今回の動画でも披露している『どうも、天海祐希です』といった持ち芸は、大勢の中の一人として振る舞う時には“ノイズ”としての面白みを発揮しますが、YouTubeのようにいざ自分一人で闘うとなるとスベるどころか、ネタとして成立しにくいものとなるでしょう。2本目の動画では筋トレに打ち込む姿を見せていますが、バラエティ番組と違って誰もツッコんでくれないため、何を表現したいのかが不明瞭です。つまりは、ゆりやんはYouTubeには最も不向きなタイプの芸人と言わざるを得ないでしょう」(前出・ネット系ライター)
9月にはイタリア・ミラノで、水着に着物という奇妙な衣装で街を練り歩き、〈日本人の恥さらし!〉と猛批判されていたゆりやんだが、やはり「それおかしいやろ!」とツッコんでくれる芸人がいない状況では、面白みが発揮されないのかもしれない。
(白根麻子)