お笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱が1月4日放送のラジオ番組「オレたちゴチャ・まぜっ!」(MBSラジオ)に出演し、相方の加藤浩次と吉本興業の関係性について言及している。
昨年夏に勃発した闇営業騒動をキッカケに、生放送中のレギュラー番組内で吉本興業と所属タレントの主従関係に関して大きな不満を抱いていると憤慨した加藤。その後は上層部との話し合いが続き、これまでの契約形態にはなかった「専属マネジメント契約」と「エージェント契約」という2つの選択肢の中からタレントが自由に採用できるようなシステムを提案すると、加藤はいち早くエージェント契約を選択し、現在では吉本興業を一つの提携先として位置付け、“専属タレント”とはやや事情の異なる立場となっている。
そんな加藤の現状について、山本は「吉本さんに頭下げて、“おはようございます、吉本さん”って言うのがエージェント契約」とイジり、続けて「あいつ、すげぇよ。年賀状めちゃくちゃ書いてたもん。“今まで通りお願いします”って」とコメント。エージェント契約締結後の加藤が過剰な低姿勢ぶりで吉本興業と接していると明かした。
「日本テレビの報道番組『スッキリ』での“加藤の乱”は大きな話題を集めましたが、一方で、お金の問題を最も“スッキリ”させたのも加藤だけ、というのが世間の印象でしょう。他の吉本芸人がエージェント契約を選ばなかったのは、やはり自力で新たな仕事を獲得する自信がない、もしくは吉本との関係性を密接にキープしておきたい、といった点が理由として考えられます。この契約のメリットとしては、これまでの吉本興業による割高なギャラの分配を避けられる点がありますが、新たに仕事を獲得するには吉本のアシストやプッシュが受けられないというデメリットもあり、加藤としては現状抱えているレギュラー番組をなんとしてでも手放したくないというのが本音でしょう。年賀状に『今まで通りお願いします』と綴ったのもそういった想いがあるのかもしれません。また、吉本との対立構造や軋轢のイメージが強まってしまえば、テレビ局も加藤に仕事を回しづらくなってしまいますから、今はこれまで以上の“低姿勢”で吉本に頭が上がらない状態と言えるでしょう」(テレビ誌ライター)
かつては“闘犬キャラ”として暴れ回り、後輩からも絶大な支持を集めていた加藤だが、今後は飼い慣らされた犬のごとく、周囲との円滑な関係性をより重視していくのかもしれない。
(木村慎吾)