3月30日からアメリカのボストンで開催される「フィギュアスケート世界選手権2016」。シーズンの最後を飾る大会であることに加え、今シーズン、世界歴代最高得点を重ねた羽生選手のさらなる進化が期待されるとあって、フィギュアスケートファンのみならず、大会前から大いに盛り上がっている。
優勝候補はもちろん羽生結弦選手だが、ライバルとなる存在のパトリック・チャン選手、そしてオーサーコーチ同門の友、ハビエル・フェルナンデス選手からも目が離せない。
「チャン選手は世界選手権では11年から3年連続で優勝している実力者。今季も四大陸選手権で初の3回目の優勝を達成しています。今季、GPシリーズこそ1年間の休養の影響で戦績がふるいませんでしたが、シーズン後半にかけて難易度も調子も上げています。四回転は2本しか跳びませんが、その完璧さで四大陸選手権では290点超え。SPが86点台と伸び悩んだ中での優勝ですから、SP、FSの両方がそろったら300点台もありえます。さらに昨年の世界王者フェルナンデス選手も難易度を上げると明言。欧州選手権では2種類の4回転を3回跳び、300点超えで4連覇しています」(女性誌記者)
ライバルは外国人ばかりではない。
「今年シニアデビューながらGPファイナルで表彰台に乗った宇野昌磨選手もやってくれるかもしれません。四大陸選手権ではSPで自己ベストを出して2位につけたのに、FSでのわずかなミスで表彰台を逃しましたから、リベンジに燃えています」(スポーツ紙記者)
今シーズンを笑顔で締めくくるのは誰だ?
(芝公子)