あなたは老後2,000万円問題のことをご存じですか? これは、金融庁が発表した報告書からきたもので、老後の20~30年間で資金が約2,000万円必要と話題になりました。
例えば、夫65歳、妻60歳の時点で夫婦ともに無職であり、その30年後、つまり夫95歳、妻90歳まで夫婦ともに健在であったとすれば、年金だけでは老後資金が足りないということです。
夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職世帯における平均的な実収入は月額約21万円ですが、消費支出は26万4,000円ほどになるとみられています。その間の家計収支がずっと毎月5.5万円の赤字であることが算出されました。30年間で、5.5万円×12カ月×30年=1,980万円の赤字が出る計算です。
ほけんROOM編集部が2019年12月に実施した「老後2,000万円問題後の貯蓄に関する調査」によれば、91%もの人がこの老後2,000万円問題を認知しており、家計簿をつけるようになったり、毎月3万円など少しずつ貯めるようになったりと、さまざまな工夫をコツコツ始めているようでした。
貯金だけで老後資金を作るのは容易ではないため、退職までに長期的な資産形成もひとつの手段といわれます。老後2,000万円問題は、いかに早く着手するかがポイントといえるのかもしれませんね。