俳優・東出昌大の不倫報道で、1月16日にスタートしたドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系)に衝撃が走っている。
「東大出身の超エリート検事・真島修平(東出)と体育教師出身の刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)が異色のコンビを組んで事件を解決するバディもの。初回、平均視聴率12.0%をマークして好発進するも、第2回の放送前に東出の不貞騒動が報じられ視聴率9.7%に急落。番組には『ドラマが入ってこない』『嫌悪感しかなくて2話で観るのを諦めた』といったネガティブなコメントが数多く寄せられています」(テレビ誌ライター)
作品に罪はないが、今回の東出の事件が視聴率に大きな影を落としていることは間違いなさそうだ。実は今回の東出の“主演抜擢”には、テレビ朝日サイドにある目論見があったと制作会社プロデューサーは明かす。
「ドラマ『相棒』『科捜研の女』『ドクターX』などで中高年の視聴者を掴み、テレ朝は年間視聴率三冠王を窺うところまで来ましたが、若いファミリー層が弱く広告収入も落ち込んでいたようです。そこで『HERO』『ガリレオ』シリーズで知られる大物脚本家・福田靖氏を起用。さらにイクメンで好感度が高かった東出を主演に抜擢して若いファミリー層を取り込むシリーズものを作りたいというのが、テレ朝の本音でしょう。まさか、不貞問題が起きてしまうとは、テレ朝もついてませんね」
しかし、まだ巻き返しがきくと、前出の制作会社プロデューサーは続ける。
「第二話の中で、事件現場の近くで目撃した可能性のある引きこもりの若者から二人が証言を得ようとする場面があります。二人が部屋の外から協力を依頼するも、若者は扉に物を投げつけ拒絶。これに腹を立てた修平(東出)が『なんだよ!その態度は!!』と激昂すれば、豪太(桐谷)も『ふざけんなボケェ!!』とブチ切れる始末。すると、その場に同行した豪太の妹で修平の事務官でもあるみなみ(比嘉愛未)が豪太の頭をスリッパで叩き、『ドアホ!』と一括。『なんなのよ二人とも。真島さんは上から目線!お兄ちゃんは無神経!』と叱りつけ、事件を解決に導く訳ですが、このシーンを見た視聴者からは『いいぞいいぞ!』『もっとしばいてやれ!』『みなみさん、最高』といったコメントが躍りました。“公開罵倒”とも言えるこの展開に、視聴率回復のヒントがあるかもしれませんよ」
既に全話の半分を撮り終えたとはいえ、諦めるのはまだ早い。今後の東出の俳優人生はこのドラマの脚本にかかっている!?
(窪田史朗)