シリアル食品メーカーのケロッグが販売する「コーンフロスティ」を題材としたネタを披露していたお笑いコンビ・ミルクボーイが、同社の公式応援サポーターに就任した。
「オカンが好きな朝食の名前が分からへんねん」と切り出して進行するお馴染みの“行ったり来たり漫才”で、コーンフレークをイジり倒すネタを昨年のM-1グランプリにてお披露目し、大会史上最高得点を記録していたミルクボーイ。大会後にはケロッグから優勝の祝福として「コーンフロスティ」1年分が贈呈されるなど、両者の“友好関係”が話題となっていたが、遂にミルクボーイが公式の応援サポーターに就任することが決まったのだ。
また、1月28日に開催された就任式ではミルクボーイと、“腕を組んでるトラ”のトニー・ザ・タイガーの初共演も実現。ハイクオリティーなコーンフレーク漫才で一気にその名を日本中に知らしめた2人と、再び世間からの脚光を浴びることになった人気シリアルメーカーの“ウィンウィンなタイアップ”が構築されることとなった。
「ケロッグはM-1でミルクボーイがコーンフレークのネタを披露した直後から公式ツイッターで反応しており、巧みにトレンドの波を逃さなかった印象です。また、肝心のネタの内容も、コーンフレークは楽をして食欲を満たしたいという“煩悩の塊”であり、最後の晩餐のメニューとしては不適格、さらにはパッケージ裏面に記載されたバランスの良い五角形の栄養成分グラフは“有利な成分しか書かれてない”など、決してコーンフレークを褒め称えているものではありません。それでもミルクボーイとのタイアップを認めたケロッグには『人によれば、ディスられたと怒る人もいると思うけど、逆にサポーターにするあたり、ケロッグの懐の深さに好感が持てる』『漫才であれだけディスられてるのに好意的に捉えるケロッグさんの素晴らしさ』と寛容な対応に称賛が集まっており、『M-1に速攻で反応したツイッター担当は優秀すぎる』『久しくコーンフレーク買ってなかった人も買っちゃうかもね』との指摘もあります」(テレビ誌ライター)
関西地区では平均視聴率が26%を超えたとされるM-1グランプリにおいて、史上最高得点の題材として選ばれたケロッグ側からすれば、たとえ“ディスり”の内容を少々含んでいたとしても、ミルクボーイの2人は最強の宣伝部長ということになるだろう。
(木村慎吾)