お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之が1月30日、YouTube動画に立て続けに出演し、人気ユーチューバー・ヒカルとのコラボを果たしている。
30日夜、宮迫は開設したばかりのYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」に「YouTuberのヒカルさんと初コラボしました」と題した動画をアップし、登録者357万人を誇るトップユーチューバーと横並びで軽快なトークを披露すると、その直後、今度はヒカルのチャンネルにもゲストして出演。昨年に芸能界を揺るがした闇営業騒動に関して深堀りするヒカルに素直な胸中を明かし、投稿から15時間で236万もの再生回数を突破している。
また、チャンネル「宮迫ですッ!」の登録者はすでに21万人を超え、広告収益を受け取ることのできる最低条件である「登録者1000人&総再生4000時間」をあっという間にクリア。さすがの人気芸人による上々なロケットスタートを切った宮迫だが、なりふり構わぬ復帰への戦略に対してはやはり厳しい声が集まっているのも、直視すべき現状である。
「まず比較対象とされてしまうのは同じく闇営業騒動で謹慎処分を科されていたロンドンブーツ1号2号の田村亮のケースです。亮は相方の田村淳と二人三脚で慎重に復帰への道を模索し、宮迫と同様に淳はYouTubeチャンネルも開設してはいますが、復帰第一歩の場に選んだのは小さなライブステージで、デビュー当初を思わせる赤髪と金髪でフリートークを披露しました。また、そこは宮迫と亮が吉本興業へ反旗を翻した糾弾会見を実施したライブハウスでもあり、そこを再スタートの場所にしたのは淳の吉本興業への帰属意識からかもしれません。一方の宮迫はYouTubeでの第1弾動画で相方の蛍原徹の隣に戻りたいと話しながら、その後の2本の出演で横並びになったのは何かと物議を醸す28歳のユーチューバー・ヒカルで、ネットからは『頼るべきはヒカルじゃなくて蛍原』『蛍原と一緒にネタをやるのが筋』との反応が集まりました。また、宮迫は動画の中でヒカルとのコラボが今回限りではなく、今後も継続的に関係を維持していくことも示唆しており、もはやYouTubeにおける新たな相棒のような位置付けとして捉えているのかもしれませんよ」(テレビ誌ライター)
宮迫は、YouTubeへの出演にあたって、周囲からは反対の声もあったと明かしており、その一人が蛍原だった可能性もあるが、30年もの付き合いがあり、謹慎が解けるのを独りで待ち続けていた蛍原は、ヒカルの隣で仲睦まじくトークに勤しむ宮迫の姿はどのように映っただろうか。
「さらに言えば、宮迫の単独出演でアップした29日の第1弾動画が300万越えの再生数を記録している以上、宮迫の根強い人気と影響力は明らかであり、極楽とんぼの加藤浩次に至っては、誘われれば動画にもゲストで出演すると宣言しています。そういった太いパイプは長く芸能界で活躍してきた宮迫の武器でもあり、わざわざ低姿勢でヒカルに頭を下げる必要があったのでしょうか。ただでさえ2017年の“VALU売り逃げ騒動”などで、ヒカルはグレーなユーチューバーとの印象を持たれてしまっており、イメージの回復を図りたい宮迫が選ぶべきコラボの対象だったのかは疑問です」(前出・テレビ誌ライター)
もちろん、ヒカルとの提携によって宮迫のYouTubeデビューの勢いが加速されたことは言うまでもないが、今の宮迫が追求すべきはビジネスの効率や“再生数稼ぎ”ではなく、騒動への反省の様子や支えてくれた周囲との関係修復だったのではないだろうか。
いずれにせよ、ファンが望んでいるであろう“蛍原とのコラボ”が1日でも早く実現できることを祈りたいところだ。
(木村慎吾)