お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が2月5日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、YouTubeでの活動をスタートさせた雨上がり決死隊・宮迫博之を擁護している。
所属する吉本興業との折り合いがつかず、地上波テレビ番組への復帰にも目処がたっていないとされる宮迫は、先月29日よりYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」を開設し、ユーチューバーとしての活動を開始。1日1本のペースで動画をアップし続けており、その再生数も100~150万回を前後する大盛況ぶりだ。
だが、この宮迫の動きには、長年の同志であるナインティナイン・岡村隆史をはじめ、先輩のダウンタウン・松本人志などから反対の声が上がっており、ユーチューバーデビューがテレビへの復帰の妨げとなる可能性も指摘されているものの、太田はこれについて「(宮迫の)仲間が皆あれは良くないとか言ってんでしょ。良いじゃねーか。なんだってお笑いなんだからさ。全部笑ってやりゃあ良いんだよ」と宮迫の活動を支持。続けて、「そもそもアイツ、カッコつけなんだから、宮迫って。演技くさいし、芝居がかってるし、ああいうキザなやつなんだよ。面白がりゃ良いんだよ」とし、一部から“なんか嘘くさい”とのヤジも受けた謝罪動画についても、寛容な心で見ていたようだ。
「不貞や不祥事で活動を謹慎したタレントが、一定の期間を経て、ツイッターやインスタグラムなど自らのSNSの更新を再開させることで復帰の第一歩を踏むというのは普通に行われてきたことであり、それがYouTubeになった途端に批判が過熱してしまうのは、広告収益が発生するというYouTube特有の機能が原因とも考えられます。とりわけ吉本のタレントが懸念するのは、宮迫が仮にYouTubeで多額の広告収益を受け取ってしまった場合に、わざわざ頭を下げてまで元のサヤに戻ってきてくれるのかという部分もあるでしょう。実際、チャンネル登録者が100万人を超えるトップユーチューバーともなれば、年間の広告収入は億を超えるレベルにもなり得ます。宮迫のチャンネルは開設してわずか1週間ほどですが、すでに登録者は50万人突破を目前に控えており、異例のスピードで人気ユーチューバーとしての階段を駆け上がっている状況です」(テレビ誌ライター)
太田の指摘する通り、宮迫本人も自らの動画を“笑いながら面白がってほしい”と望んでいるのだろうが、わざわざテレビへ復帰せずとも莫大な収入を生むことができてしまう現状こそが、吉本の同志たちを不安にさせる最大の要素なのかもしれない。
(木村慎吾)