小泉孝太郎がテレビ東京のリオデジャネイロ五輪のメーンキャスターに就任、五輪キャスターに初挑戦する。小泉は「初めてのブラジル、初めて生で観る五輪。このような胸が高まる気持ちは今まで感じたことがない。世界最高峰の戦い、その緊張感はもちろん、選手、そして競技の素晴らしさを、現地から愛を込めてお伝えしたい」と大いに意気込んでいる。
「小泉の抜擢理由をスポーツ局プロデューサーは『スポーツを愛する情熱とその探求心』と明言しています。小泉は小4で野球を始め、高校で野球部に所属した元野球少年。2010年から昨年までの6年間、同局の『柔道グランドスラム東京』のメーンキャスターとして高評価され、満を持しての起用となりました。さわやかさは申し分ないし、今後、熱血を前面に出して宣伝していく作戦ですね」(スポーツ紙記者)
テレ東はリオ五輪で柔道男子100キロ超級予選、卓球女子シングルス準決勝、陸上女子200メートル決勝などを放送予定。スポーツ番組については、今春改編の最重要ポイントと考えており、4月2日に新番組「追跡LIVE! SPORTSウォッチャー」をスタートさせる。同番組では、サッカーと野球の経験を持つお笑いコンビのピースをスポーツキャスターに起用するなど、チャレンジ精神にあふれた編成になっている。芸能ライターが解説する。
「役者は役者の世界にばかりいるとマンネリになるし、頭も固くなる。全く違う世界の人間と付き合うことによって、新たな発想が浮かんでくるもの。小泉が役者デビューして15年。『仕事があるのが一番の幸せ。ひとつひとつの積み重ねが次の仕事につながっていく』という謙虚な姿勢を持ち続けるのは買うのですが、小泉純一郎元総理の長男で、超のつくサラブレッド。おっとりした育ちのいいお坊ちゃまキャラといったウリだけでは、あまりにも線が弱すぎました」
昨年からドラマで次々と新キャラを開拓。女遊びの絶えないチャラ男や世間知らずのKY刑事を熱演。ヒットドラマ「下町ロケット」では悪役にもトライした。4月から「モシモノふたり~タレントが“おためし同居生活”してみました~」(フジテレビ系)でバナナマンとタッグを組み、全国放送のレギュラーバラエティ番組MCに初挑戦する。異分野での見聞が実になれば、「役者・小泉」も大きく飛躍する絶好のチャンスとなるはずだ。
(塩勢知央)