15年ぶりに歌唱された人気曲の驚きの変化ぶりが大きな衝撃を与えた。3月25日に放送された音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)では、「春の3時間スペシャル」と題して春に聴きたい曲ランキングを発表。スタジオでは、春の名曲だけを集めた豪華ライブが展開された。
スタジオライブの中には同番組では久々に披露された楽曲も多く、ケツメイシは「さくら」を10年ぶりに、レミオロメンのボーカルで現在はソロで活動中の藤巻亮太は「3月9日」を7年ぶりに熱唱。さらにKiroroは15年ぶりの「Mステ」出演で、卒業ソングの定番曲「Best Friend」を歌いあげるなど、春の名曲たちが全盛期と何ら変わらない輝きを放ち、視聴者たちも懐かしさに浸った。
そんな中、他のアーティストたちと正反対の反応となってしまったのが、浜崎あゆみだ。
浜崎は99年リリースの「A Song for ××」を同番組で15年ぶりに披露したのだが、視聴者からは「え、こんな曲だったっけ?」と戸惑いの声が多く聞かれ、その「?」の波は放送後も拡散し続けている。
「ダークな歌詞が印象的な静かな曲なんですが、この日はヘッドバンギングを見せるなど、カラダをかなり躍動させて激しいパフォーマンスを披露。ライブではよく見られる光景ですが、CD音源ばかりを聴いていた視聴者にとっては衝撃だったようです。また、以前から言われていたことですが、近年は声の出があまり良くないため、歌い方もシャウト風の力強さを全面に出して押し切っていくスタイルに変化していました。それを改めてテレビで見せられ、物足りなさと違和感を覚える人が多かったようです」(芸能ライター)
ダイナミックな動きを見せた今回のパフォーマンスには「余計なアレンジはいいから歌で勝負してほしかった」「乱れすぎていて正直怖い」「動きが激しすぎて、森三中の黒沢かと思ったよ」など、批判やディスりコメントが集中したようだ。
ちなみに歌唱前のトークで浜崎は自身の学生時代の卒業式エピソードを話すも、タモリに「いや、何を言ってるのかわかんない」と一蹴されて微妙な空気になる場面も。
この日はトークもパフォーマンスも浜崎の思惑どおりには上手くハマらなかったようだ。
(田中康)