イケメン俳優の横浜流星も、女を見る目はイマイチのようだ。3月8日に放送されたドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日本テレビ系)の第9話にて、横浜の演じる主人公・森島直輝が、恋人の佐島あずさ(白石聖)に裏切られていたことが判明したもの。
森島は警官だった父親(田中圭)が殺害されたことへの復讐を果たすため、事件のカギを握る佐島法務大臣(佐藤二朗)に接近。その手段として娘のあずさと恋人関係になっていた。ところが第8話ではその娘こそが、実兄を操って父親を殺させていた張本人だったことが明かされたのである。当のあずさは殺害のいきさつを説明しつつ、「もう全部終わったこと。一緒にすべてを捨てて永遠の愛を誓おう」と恋人関係の継続を懇願。そのサイコパスぶりにデジャヴュ感を抱く視聴者も少なくなかったようだ。
「横浜は同じ日本テレビ系の日曜22時枠で前クールに放送されていた『あなたの番です』にも出演。その『あな番』では理系の大学院に通う天才エンジニアを演じ、今回の『シロクロ』では精神医学を学びつつメンタリストとしても活躍するという似たような系統の役を演じました。さらに空手の達人なのも一緒ですが、それに加えて《恋人がサイコパス》という点まで一致しているのですから既視感ありありだったのです」(テレビ誌ライター)
横浜は「あな番」で、連続殺人鬼の女子大生・黒島沙和(西野七瀬)と交際することに。それまで女性と接した経験がなく、黒島に惹かれていく気持ちを恋心だと理解できないというピュアな姿を見せていた。一方で「シロクロ」ではあくまで復讐の手段として、戦略的にあずさを篭絡。細かな描写はないものの、こちらでは女性を落とすテクニックを備えているようだったが…。
「どちらのドラマでも横浜は《女を見る目がない》という姿を露呈。『あな番』では交際を始めてからも黒島が殺人を犯していますし、『シロクロ』では自分の父親を殺害させたあずさと交際しながらもまったく気づかず、まだ見ぬ真犯人を追いかけ続けていました。ずいぶんと間抜けなキャラ付けをされてしまったものですが、イケメンで頭がよくて空手の達人という絵に描いたような完璧な役柄に、人間味を持たせるための演出なのかもしれません。『シロクロ』の第9話では父親殺害を自白したあずさに対して感情をむき出しにする場面で、表情豊かな演技を披露。演技がイマイチと評されていた『あな番』からの成長を実感させており、これも人間味がこもった役柄のおかげかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
完璧すぎるイケメンより、少しは弱点をさらしていたほうが、視聴者も感情移入しやすいのかもしれない。
(白根麻子)