俳優・沢村一樹主演の月9ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(フジテレビ系)の最終回が3月16日に放送され、平均視聴率9.7%と二桁には届かなかったが、事件の黒幕を演じた高杉真宙の鬼気迫る演技に注目が集まっている。
「このドラマは、未然犯罪捜査班(ミハン)が、ビックデータから予測された犯罪を未然に阻止して未来の犯罪者を捜査する物語。最終回では、東京サミットのテロに失敗した首謀者の篠田(高杉)が、“ミハンの法制化”に難色を示す南雲元総理(浜田晃)の暗殺を企てていることが明らかになります」(テレビ誌記者)
しかも篠田はテロだけでなく血の繋がった姉で、ミハンの統括責任者でもある香坂(水野美紀)を射殺。さらにミハンのリーダー井沢(沢村)の妻子まで刺殺していることが明らかになり、井沢は篠田に銃口を向ける。
篠田はこの時すでに、腹部を拳銃で撃たれ瀕死の状態。その中で、井沢の妻子殺害を告白する鬼気迫る場面には、「壊れていく狂気と信念を貫く意思とが共存する篠田を観て号泣」「高杉真宙さん篠田さん役ハマりすぎてしばらく余韻が抜けない」といった書き込みが殺到している。
さらに、視聴者の胸に刺さったのがエンディングに流れた楽曲だ。
「家入レオが歌う主題歌『未完成』に対して、『歌詞が篠田さんの気持ち』『家入レオの“未完成”を聴いて、歌詞にうわわわわってなってる』『完全に篠田さんのイメソン』など、歌詞が篠田の気持ちに寄り添っているとことを指摘する声が多かったのです」(エンタメ誌ライター)
結局、井沢は一線を超えず銃口を天井に向けて3発発砲。やがて篠田は息を引き取るという切ない展開に。高杉宇宙が今作で、大きな爪痕を残したことは間違いない。
(窪田史朗)