お笑いタレントのカンニング竹山が3月23日放送のラジオ番組「赤江珠緒 たまむすび」(TBSラジオ)に出演し、ネット上で批判を浴びる4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」について言及している。
同作をめぐっては、漫画家でイラストレーターのきくちゆうき氏が最終話にあたる“100日目”の投稿を皮切りにアニメ映画化やグッズの販売、書籍出版の告知などを次々と展開したことから、“一気にカネ儲けの匂いがした”などと批判が集中していた。
竹山はこれについて、「批判をしてるのがバカじゃないのかと思いますね」ときくち氏を擁護。無料で閲覧されていた4コマ漫画がこうした一連のマネタイズ戦略を図ることは、「当たり前のことでしょうよ。何にもおかしくないですよ。(批判される)意味が分からない、俺は」とし、スポンサーが付くことに理解を示している。
すると、ゲスト出演したコラムニストの小田嶋隆氏は「人が死んだら四十九日とか、初七日とか、黙っているものなのに、いきなり告知があったのが、ちょっと余韻が無かった、そういう話じゃないでしょうか」とコメント。批判のポイントは広告の有無ではなく、それを打ち出すタイミングにあると指摘したが、竹山は仮に“100日”前から出版社と仕組んだ上でスタートしていた企画だったとしても、「ツイッターでタダで見ているわけだし、何の問題もない。それを批判する権利も何もない」と主張していた。
「今回のワニくん炎上騒動の真の要因は小田嶋氏が指摘した通り、やはりプロモーションを展開するタイミングが悪過ぎたという一点に尽きるでしょう。“限りある命を大切に”という生き死に関するメッセージ性を含ませている割に、終了するやいなや“追悼”を銘打った物販などを行ってしまうのは一部からの心象を損ねても無理はなく、『批判をする側がバカ』と言い放った竹山には『正しいか間違いかではなく、こんなに世間の反感を買ってしまったら商売としては失敗であり下手くそ。この反感を予想できなかったメディア側もバカ』『100日目の感動と金儲けをいっぺんに見せられると複雑になるよねって話』『無料なんだから批判する権利がないっていうのは無茶苦茶な論理』との反発が集中。ファンは映画化や書籍化をすること自体に憤慨しているわけではなく、もう少しタイミングを考慮してほしかったと考えており、竹山の指摘はやや論点がズレているような格好になっています」(芸能記者)
100日間続いた超人気の“バズりツイート”から一転して、フォロワーの一部を敵に回してしまったきくち氏。死んだワニくんも自身の生みの親への壮絶なバッシングには天国で心を痛めていることだろう。
(木村慎吾)