タレントの菊池桃子が3月28日放送の「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日系)に出演し、ユーチューバー・HIKAKINによる若者への影響力について言及した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、東京都で外出自粛要請を出すなど、異例の緊急事態に突入しているが、一方で一斉休校中の若者たちの危機意識が低く、日中に繁華街に集まってしまうという問題も浮上していた。
これについて菊池は「うちにもまさにこの春、大学生になる娘がいる。ちょうど今春休みで、今遊んでおかないとっていうお友達とですね、そういう感覚があって」と語り、やはり学生の間では気の緩みが垣間見られると説明。続けて「私たちの世代は新聞とかテレビとかを見るのでこの状況が分かるんですけど、ユーチューバーのHIKAKINさんがユーチューブで『3密』などを教えてくれたんです。それで娘が『お母さんが言ってたことはそういうことだったのか』ってやっとですね」と、HIKAKINが動画内で密室と密閉、密接を表す“3密”の危険性を説いてくれたことで、ようやく意図が伝わったと明かしている。
「いくら小池百合子東京都知事が会見で神妙に語ったところで、若者に届いていなければ意味がありませんが、学生から絶大な支持を受けるHIKAKINらユーチューバーが持つ影響力はこうした状況下では大変貴重で、歳の離れた大人が熱弁をふるう何倍もの効果と即効性があるのでしょう。HIKAKINは自身の動画内で『一人ひとりの行動が生命を救うことになる』と呼びかけ、買い占めについても供給に問題がないことをアピールし、冷静になるよう語りかけています。もはや政治家以上に若者への影響力を持っており、ネットでも『彼らの言葉は時に親より、政治家より響く!ヒカキンは話し方が良い、説明が分かり易い』『政治家の皆さん見習えよ』『専門家や政治家、知事よりインフルエンサーの方が影響力ある』との反応が出ています。また、HIKAKINはこうした社会的メッセージを含ませた動画では広告を貼らず、お金を受け取っていないこともまた信頼を集められる所以かもしれませんね」(テレビ誌ライター)
300万人を超えるツイッターフォロワーと、810万人ものYouTubeチャンネル登録者を有するヒカキンだけに、若者への注意勧告動画は今後の感染抑制に向けて少なくない貢献を果たすことになりそうだ。
(木村慎吾)