新型コロナウイルスが世界的に流行してから、日本のGoogleにおける検索状況はどう変化したのでしょうか。
Googleが発表した2020年3月22日までの状況やデータによれば、まず2020年2月28日に「ネットスーパー」の検索が大きく伸びたそうです。この日は、政府による学校の臨時休校の要請が出された翌日。つまり、臨時休校で食品を備えるために「買い占め」が懸念され、多くの子育て世帯の主婦たちがスーパーマーケットに走る中、感染予防のためにネットスーパーも上手に利用しようという流れがあったと考えられます。
ネットスーパーと共に、通常では検索されにくい「惣菜」「弁当」といったすぐに食べられるもの、「冷凍食品」「洗剤」といった食材や日用品などと掛け合わせて検索されたことも特徴的だったとか。
また、「レシピ 検索」が顕著に増えたことも分かっており、臨時休校で主婦たちが「毎日の子どもの昼食どうしよう」と悩んでいたことが考えられます。さらに、「学童」「オンライン学習」の検索も増えたそうで、休校期間の子ども対策も検索されていました。
このようにGoogle検索においては、主婦たちの焦りが見え隠れした結果となりました。ただ、こうした影響からか、ネット上では、「子どもの昼食のアイデア」を募集するBBSのスレッドがみられ、オムライスやカレーなどの簡単で子どもが好きなメニューを作る、「冷凍パスタ」「冷凍ドリア」などを電子レンジでチンさせて食べさせるといったアイデアが挙がっていたことにも注目です。
主婦たちは焦りと共に、図太い根性でこの時期を何とか乗り切っているようです。緊急事態宣言も発令されて大変な状況ですが、ネット検索を活用しながら“生活の知恵”としたいものですね。