木村拓哉にとっての初ソロライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow」が2月20日、大阪・大阪城ホールでファイナルを迎えた。東京・国立代々木競技場第一体育館と大阪の計5公演でおよそ6万7500人を動員。SMAP時代からおよそ5年ぶりとなる歌唱&ダンスに、フルハウスの館内は興奮のるつぼと化した。近年は俳優としての活動が目立った木村だが、久しぶりの歌手パフォーマンスは評価も上々。改めてスーパースターとしての存在感を見せつけている。
ライブではSMAP時代の楽曲も熱唱し、満場の観客をいっそう沸かせた。提案したのは、明石家さんま。「楽曲はアーティストだけのものじゃない。みなさんとの共有物や」という助言のもと、解散後初めてSMAPソングを解禁した。
木村とさんまは親友で、「墓場まで持っていく話」を共有しあう仲だ。そんなさんまほどではないが、木村には意外な芸人とも接点がある。
「爆笑問題の太田光と木村は実は仲良しなんです。SMAP時代の10年7月21日に発売されたアルバム『We are SMAP!』のリードナンバー『We are SMAP!』を太田が作詞してからの縁で、何度かコンサートにも足を運んでいます。この曲を、タイトル、メンバーのことを踏まえて書いてほしいというリクエストを受けて、太田はわずか1週間で仕上げた。作曲・編曲は、ジブリシリーズでおなじみの久石譲さん。『シルク・ドゥ・ソレイユ クーザ』日本公演のイメージソングに起用されました」(スポーツ紙記者)
SMAPは、16年末に解散。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は翌17年9月にジャニーズ事務所を退所して、元チーフマネージャーが興した新会社・CULENに移籍し、木村と中居正広はジャニーズに残留した。
太田はこの双方と今なお接点があり、退所組3人による「新しい地図」にとって初の生配信番組「72時間ホンネテレビ」(AbemaTV/17年11月2日~4日)に乱入。カメラに向かって、「飯島、呼べ。飯島!」「木村、見てる~?」と挑発した。翌18年4月に公開された短編オムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」では、草なぎ主演の「光へ、航る」の監督&脚本を担当している。
「草なぎの映画のことを太田が木村にメールで報告すると、『がんばれよ』と返ってきたと言います。同作で過密スケジュールに追われていたとき、木村さんの主演連ドラ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)を観た感想もメールで送信。すると、『ちなみに『BG』だけどね』と返ってきて、太田さんは“BG”を“BD”と誤っていたらしい(笑)」(前出・スポーツ紙記者)
SMAPが復活する可能性は、今のところゼロに等しい。しかし、“あた地図”と木村と良好関係を築いている太田は、ゼロをイチにできる可能性を秘めたキーマン。いつの日か、そのために動いてしてほしいものだ。
(北村ともこ)