東京都が4月19日に公開した、新型コロナウイルスの感染防止策を訴える動画が話題だ。テレビCMでも放送されているこの動画には、HIKAKINを筆頭にゆきりぬ、はじめしゃちょー、そしてエミリン(大松絵美)という4人のユーチューバーが登場。その人選に驚きの声があがっているという。
「4人はいずれもYouTube界の最大手事務所『UUUM』の所属クリエーターで、HIKAKINとはじめしゃちょーは説明不要の有名人。ゆきりぬも『東大王』(TBS系)などに出演するリケジョとして人気です。それに対してエミリンには《最後の人、誰?》との声が続出。彼女のファンからも《エミリンだけ場違いだなw》といった驚きの声があがっています」(ネット系ライター)
そのエミリン、121万人というチャンネル登録者数はゆきりぬの124万人に肉薄するほどの人気者。もともとはアミューズ所属の芸人であり、UUUM所属後には破天荒で愉快な動画が人気を呼んでいる。そんなエミリンの抜てきが、とある元女芸人と比べてなんとも対照的だというのだ。
「エミリンは応募総数3万2214名の『アミューズオーディションフェス2014』出身で、清原果耶や堀田真由とは同期。しかし芸人としては芽が出ず、就職するつもりでUUUMを訪れたところ、20万人のフォロワーを誇るツイッターでの面白動画が評価され、クリエイターとしての所属を勧められたのだとか。そんな《芸人からクリエーターに転身》というキャリアパスが、元ブルゾンちえみこと藤原史織に重なって見えるというわけです」(前出・ネット系ライター)
エミリンと藤原はいずれも二十代後半の元女芸人であり、それぞれ立命館大学と島根大学中退。身長や体型、ルックスも似たり寄ったりなうえに、キャスターや歌手を目指しつつも芸能界入りの直前でバラエティにハンドルを切った点も似ているのだ。
だが、エミリンが東京都の動画に出演したのに対し、「35億」のネタで大ブレイクした藤原のほうは先行きが不透明で、芸能界で生き残っていけるかどうかさえ不明だ。その違いが生じたワケについて、ネット系ライターがささやく。
「一つには自分の過去を継続しているか、それとも否定しているかの違いでしょう。エミリンは芸人としては月収2万円程度だったものの、当時から替え歌や変顔の動画をツイッターに投稿し、人気を呼んでいました。現在も活躍の場をYouTubeに変えただけで、彼女の本質は変わっていないのです。それに対して藤原は《芸人引退》を公言し、見聞を広めるためにイタリアへの海外留学を模索。この時点で過去のキャリアを捨て去っているのは明白でしょう」
そしてもう一つは、YouTubeへの向き合い方だという。エミリンのユーチューバー転身は2017年11月で、藤原のほうはこの4月という差はあるものの、その取り組み方は真逆とさえ言えるほど異なっている。
「エミリンは金土日には毎日投稿し、ほかの日も極力投稿というハイペースで動画を更新。その積み重ねが累計再生回数3億回超えの成功に繋がっています。それに対して藤原は自身のチャンネル開設をSNSで華々しく告知したものの、肝心の動画は4月4日と7日にアップした2本だけ。留学が無期限延期されて時間はいくらでもあるはずなのに、この様子ではYouTubeに懸ける本気度が疑われますね。しかもツイッターやインスタの更新も滞りがちで、もはや何をしたい人なのかも分からないという迷走状態に陥っているのです」(前出・ネット系ライター)
藤原のインスタでは紹介欄に「ぼちぼち、マイペースに、やっていきます」とあるが、そのマイペースぶりはもはや芸能人とは言い難いレベルに化しているのかもしれない。
(金田麻有)