「靴底のコロナが心配」福原愛を杞憂と批判する人が知らない台湾事情とは

 卓球元日本代表の福原愛のツイートに批判の声が寄せられている。事の発端は福原が4月21日に、新型コロナウイルスに関して「靴底にウイルスがついていた場合、玄関で靴を脱いだらウイルスを持ち込んでることになるのかな?」とつぶやいたことだ。

 新型コロナではウイルスが靴底に付着して家庭内に持ち込むケースがあるとも言われており、原も「外で靴底洗ってからおうちに入るべきかな。。玄関の空間をシュッシュするだけで事足りるのかな」と心配に。そのうえで「靴底のケアまでしている方いらっしゃいますか?」と問いかけていた。これに過剰反応するネット民が続出したというのである。

「福原に対しては《神経質》《気にし過ぎ》といった反応が噴出。ほかにも《そこは心配する必要はないと思います》といった声が寄せられています。しかしそれらの反応はお門違いであり、福原の自宅を日本と同じようなものと思い込んでいるから出てくるもの。彼女は台湾人の卓球選手と結婚し、現在は台南市の豪華マンションで子育て中ですから、現地事情を無視した批判やアドバイスは無意味だと言いたいですね」(台湾事情に詳しいトラベルライター)

 日本で新型コロナ感染が欧米ほど広まらない理由には、玄関で靴を脱ぐ文化も寄与していると言われている。そして台湾も日本と同様に家庭内では靴を脱ぐ文化だが、日台両国を同じ基準で語ることはできないというのだ。

「日本の家屋では玄関にたたき(土間)があり、屋外と室内の緩衝地帯となっていますが、これは日本独特の文化。台湾では玄関のドアを開けるとすぐ室内となり、たたきに相当するエリアがないのが一般的。マンションでは玄関の内側に靴を置きますが、そのエリアと室内には上がり框のような境目がないので、日本よりもはるかに屋外の菌やウイルスを室内に持ち込みやすい構造なのです。日本に例えれば、居間のドア付近に外靴がそのまま置いてあるようなもので、福原を批判する人でも心配になるのは確実。そういった台湾の住宅事情を知らずして批判されても、福原が気の毒というものです」(前出・トラベルライター)

 すっかり台湾生活に慣れたはずの福原でも、ウイルスが付着しているかもしれない靴が室内に置いてある状態は、日本人として耐えられないのかもしれない。

(白根麻子)

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