4月4日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル」(テレ朝)で、1年半ほど前に腎臓がんを患ったことを告白したのが、はんにゃの川島章良さん。
番組では、自身が保険に入っていなかったことで大変な思いをしたと話し、「病気は誰にでも起こり得るもので、いつ起こるかはわからない。保険には絶対に入っておくべき」と視聴者に訴えていました。
とはいえ保険の種類は様々。アレコレ入っていては経済的にも厳しくなってしまいます。
あるファイナンシャルプランナーは、保険に入る際のポイントをこう話します。
「1社の営業から話を聞いて、すべての保険をその会社で入ろうとする人が多いですが、実は生命保険はA社、医療保険はB社というように、商品ごとに複数の保険会社を比較検討するのが賢い入り方です。入りたい保険ごとに、自分にとってコスパが良いと感じるものを選ぶことで、総額を抑えられるケースが多いんです」
また、自分が病気になるリスクと保険料として支払う額のバランスをしっかり考えておくことも重要だといいます。
「30~34歳の女性の場合、今後10年で入院する確率はだいたい10%で、その入院期間は16.5日。入院日額は約8000円というのが平均値になっています。16.5日の入院では13万ちょっとの額がかかるということです。このリスクをカバーするために、月5000円の医療保険に入るとすると、10年で60万円。これを高いととらえるかどうかを考えておくとよいでしょう」(前出・ファイナンシャルプランナー)
数値はあくまでも平均なので、家系的によくかかる病気があったり、自分の健康状態などとも踏まえてとらえ直したほうがいいし、もちろんはんにゃ川島さんのように若くして大きな病気になる可能性もあります。ただ、リスクと金額のバランスを自身が適正と思うかどうかは、いざというときに後悔するかどうかのひとつの指標になるといいます。
また、幾つか種類のあるがん保険についてもこう話しています。
「終身がん保険は将来的に保険料が上がらないという安心感はありますが、若い人の場合には割高になってしまうのが一般的。景気状態が読めない状況ではこちらが安心ではあるのですが、今の経済状況をひっ迫するようであれば、安くスタートできる定期がん保険に入って、定期的に見直していくのがオススメです。保険に入るために貯蓄が思うようにできない、というのでは、将来設計のバランスが悪いですね」(前出・ファイナンシャルプランナー)
加えて、女性なら、発症率が近年増加傾向にある子宮がんや乳がんなど、女性ならではのがん保険も検討すべきだとか。その際は、がん細胞が上皮内のみにとどまる「上皮内新生物」でも、一般的ながんと同様に診断一時給付金が支払われるかどうかを確認しておくとよいとのことです。
いざというときにお金が足らず、命を諦めなくてはいけないようなハメにならないためにも、保険は最低限入っておくべき。でも、勧められるままに入らず、自分が負っているリスクを把握したうえで、複数の会社で比べてみること。これがカンジンなようですね。