新型コロナの影響により、国内で緊急事態宣言が出されて以来、巣ごもり生活を余儀なくされている人も多いことでしょう。そんな中、「コロナ太り」が気になっていませんか?
巣ごもり中でいつもと違うのは、1日の運動量。これまで通勤時間で少なからず歩いていた人は、在宅勤務になって途端に歩数が減少、それだけで太りやすい状態になっています。それに加え、環境の変化などによりストレス食いをしてしまうこともあるでしょう。そこで、この時期、太らないためのヒントを紹介していきましょう。
2020年2~3月にかけてリンクアンドコミュニケーション社が実施した調査で、企業向け健康経営支援アプリ「カラダかわるNavi」で記録されたユーザーの体重、歩数、運動の種類などを分析した結果、まず、前年と比べて2月以降の体重の増減にある特徴がみられたそうです。
それは、前年は1月の「正月太り」で増えた体重が2~3月で順調に体重減していったのに対し、今年の2~3月はほとんど減少がみられなかったこと。これは、在宅勤務などの環境変化で、ダイエットの成果が現れにくくなっているからのようです。
そして、体重を記録していない人は、コロナ太りしやすいことが判明。アプリへの体重入力が週に2回未満の人は、3月後半から週に2回以上入力していた人に比べて顕著に体重が増加しており、1ヵ月弱で約1kgの体重増加がみられたそうです。つまり、体重を記録することが、体重を増やさないコツの一つといえるのかもしれませんね。
この調査にコメントを寄せていた東京大学大学院准教授で、医師・医学博士の近藤尚己さんは、「外出自粛によって身体活動が顕著に減れば、心筋梗塞や脳卒中の増加、うつ病の発症、認知機能の低下など、間接的な影響も重大になります」といいます。
日頃の体重記録や管理の他、しっかりと自宅で身体活動を意識的に行うことは、コロナ太りだけではなく、健康維持にも重要といえそうです。