お笑いコンビ・EXITの兼近大樹が5月17日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)にゲスト出演し、緊急事態宣言が一部地域で解除されたことについて言及している。
普段は“パリピ芸人”としてチャラさ全開のキャラクターで通している兼近だが、この日はビシッとしたスーツに身を包み、コメンテーターとして同番組に初登場。この4月からはABEMAにて放送中の情報バラエティ番組「AbemaPrime」でも木曜MCを任されていることから、最近のニュースは「ちょいかじりぐらいしている」とも語った。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が39県ですでに解除された点について見解を求められると、「解除というよりは緩和という意識を持ってほしい。また『パーティーだ!』ってなったら、また陽性が出る。そうなってほしくない」と主張。また、外出自粛生活に関しては「我々は割とお金もらってる方なので、(外に)出なくて良いかもしれないですけど、もらってない人たちって…」と話しかけ、「すみません。今自分でもらってるって言っちゃった」と苦笑い。続けて、「(在宅が)大丈夫じゃない人もいる。経済を回すのと、自粛の両立。大阪モデルがちょうど良いんじゃないかなって思います」と経済的な事情から外出せざるを得ない人たちの為にも、自粛と経済活動を両立していく必要性を述べている。
「ニュースは“かじっている”程度だと謙遜していた兼近ですが、同番組への初登場は大成功と言っても過言ではないでしょう。非常にセンシティブな話題でもある新型コロナに関するテーマでも、緊急事態宣言の解除で一気にオープンにするのではなく、緩和という表現を使って段階的に意識を変えていくことを説くなど、見た目とは違った慎重かつ冷静な主張を展開しました。また、“おうちで過ごそう”と一辺倒に呼びかける芸能人が多い中、様々な経済的事情を抱える人たちが存在することも考慮。経済活動と自粛を両立させることをきちんと自分の言葉で主張しているように見え、ネットでも『コメンテーター向いてるんじゃない? 緩和っていう表現は日本語で一番正しい表現だったと思う』『なんだかんだ言っても兼近は苦労してきてるだけあって言うこともしっかりしてる』『正直なところ結構的を射た発言をしていてびっくりした。見かけや芸風と違って地に足ついた考え方するんだなぁと』『チャラキャラだけど言ってることは正論』などとコメンテーターとしての適性を称える声が続出。また、そのコメントの節々から真面目な人間性が垣間見れたという反応も出ています」(テレビ誌ライター)
“かじる”どころか、しっかりとニュースを勉強し、自分なりの考え方で問題を消化しているような印象を与えた兼近。チャラ芸に飽きられたら、社会派芸人としての道を開拓していくのもアリかもしれない…?
(木村慎吾)