コロナウイルスの死者数が、欧米に比べて圧倒的に少ないアジア。そこで最近注目されるようになったのが、「HLA遺伝子」です。
これは白血球の血液型のようなもので、人種や民族によって大きな偏りがあり、この型によってどの感染症にかかりやすいかの違いがあるのではないかという研究が進められているようです。日本人感染者がゼロだったSARSは、中国南部、香港、台湾に多いHLA-B46、HLA-B54の人が多くかかっていたそうです。
実はこのHLA遺伝子、フェロモンとして分泌され、恋や友情にも関係があるのだとか。2人のHLA遺伝子が遠いほど、体から発するニオイを「いい匂い」と感じやすく、恋に落ちやすいそうです。これは、親族との性的関係を本能的に避けているのかもしれませんね。
結婚相手や付き合う相手と初めて会ったとき、「ビビッときた」とよくいいますが、このHLA遺伝子が関係しているのかもしれません。ちなみに、HLA遺伝子が近いと親友になりやすいそうですよ。
こうしてみると、私たちは細胞レベルで恋するのではなく、遺伝子レベルで恋をしているのかもしれませんね。